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【ものづくり×オンリーワン】高い技術力をもつ宮城の企業特集

鈴木里緒 鈴木里緒
1,460 views 2015.08.07

「メイド・イン・ジャパンの技術力は凄い!」なんてことがよく言われますが、宮城県にも、他にはない技術を持つ「オンリーワン」のものづくりをしている企業がたくさんあるんです!
私たちが普段何気なく見たり使ったりしているものから、最新のテクノロジーまでイケ社の記事で見てみましょう!

【義肢製作】ハイテク化で東北の福祉拠点へ!「佐々木義肢製作所 」

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「佐々木義肢製作所」では四肢を失った人の「手足」として活用される義肢を作っている会社です。東北唯一という義肢・装具をPC上で設計し、作り上げることが出来る最新システムも導入しているとか。患者さん一人一人が快適に生活するために、医師の判断に基づき、技術を駆使して制作に取り組んでいます。患者さんを支えるための義肢製作は、重い責任感を負うだけでなく、仕事への誇りも大きいそうです。

【ステンレス加工】社員一人一人が主役となり、オリジナリティ溢れるフルオーダーメイド製品を製造!株式会社イエムラ!

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「イエムラ」では、製品の企画・設計から加工・製造、そして納品・施工まで、一貫して行う体制を整えています。通常は設計のみ、加工のみを専門とする会社が多いそう。発注を一箇所にまとめることで、クライアントの要望にも細かく応えることができます。
設計図はクライアントの要望に合わせて、毎回新しいものを描きます。決まった仕様の製品を製造する会社に比べて労力やコストもかかりますが、一人一人の希望を様々な角度からの提案で実現するフルオーダーメイドを持ち味にクライアントの心をわしづかみにします。

【ゴム・ビニル製品】「滑りにくい長靴」で「全国トップシェア」を誇る「弘進ゴム」

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全国でも数社しか持っていない技術といわれている塩化ビニルを使用し、水や油の上でも滑りにくい設計の靴底の長靴を製造しています。
販売力も自慢の一つ。全国7か所にある支店のネットワークと、営業担当の努力が60億円だった履物・レインウェア部門の売り上げを、76億円(2014年5月期)にまで伸ばしたのだとか。
食品加工場や魚市場、厨房、農業などで使われている専門業種向け作業用長靴は全国トップシェアを誇ります。給食や学食のおばちゃんがいつもはいている「白い長靴」の5割近くは弘進ゴム製。有名ブランドとコラボしたおしゃれな長靴も販売しています。雨の日も楽しくなりそう!

【亜鉛凸版】東北唯一の伝統技術!お客様の喜びを創造する「高橋写真製版」

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高橋写真製版は「亜鉛凸版」と呼ばれる亜鉛版の版面を腐食させて作るといった写真製版を応用した技術を持つ東北唯一の会社です。普通の製版と比べて手間がかかり値段が高くなってしまうことや、版を作る職人技の技術が受け継がれないことから、少しずつ姿を消しているそう。

ところが、同じ商品でも、「亜鉛凸版」で箔押しするだけで売り上げが伸びるんだとか。お酒のラベルのキラキラした文字など光沢感や高級感を演出できるので商品に付加価値を与えるための箔押しとして、今もなお必要とされています。

【ベンチャービジネス】仙台の企業が日本を変える!?「イデアルスター」

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イデアルスターの最大の特徴は「技術開発」に特化しているところです。研究開発をしている他の企業では商品の量産化も目指す中、イデアルスターは、開発に専念し、技術を利用して量産した企業からライセンス料を得ることで研究費の元手にしてきました。
例えば「有機薄膜太陽電池」。プラスティックに特殊な塗料を塗るだけで完成。本来なら太陽電池を設置できない狭い所にも使え、一般的な太陽電池を生産するよりも、二酸化炭素排出量を抑えられるので環境にも優しいそうです!

【遊具メーカー】製造から点検・修繕まで安全第一!子どもの笑顔を守る「ミヤックス」

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ミヤックスは、公園づくりのプロフェッショナルです。創業から65年間もの間、遊具の製造や点検・修繕に携わっています。
注目すべき点は何といっても、圧倒的な実績!年間で約150基の遊具を製造し、点検や修繕も年間約4000基に関わってきました。
東日本大震災後はより積極的に、被災した子どもの遊び場再生としての公園を創る取組みをしています。「公園のことはミヤックスさんに任せれば大丈夫」と行政からも信頼される存在になっているミヤックスは、CSR(企業の社会的責任)の一環として、公園の整備や小学校に遊具を寄付したい民間企民間企業と行政を繋ぎ、双方の意見をくみ取りつつ実際の「形」にしています。


宮城県にはたくさんの高い技術力を持つ「オンリーワン」のものづくりをしている企業があるんですね!
実際に製品を使用する人の喜ぶ顔を思い浮かべながら、一つ一つ丁寧にものづくりをしている人の真摯な姿勢が、どの会社においてもひしひしと伝わってきました。
一方で、総務省のデータによると、現在個人経営の町工場をはじめとする製造業の約8割で、後継者が見つかっていません。また、7割5分の工場では、事業主の年齢が60歳以上といわれています。
技術の素晴らしさを絶やすことなく、後世まで残していきたい。そのために自分ができることを模索していこうと思います!

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