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【ワニ肉】珍しい肉が勢ぞろい!仲良し夫婦が営む精肉店「肉のささき」

高橋夏海 高橋夏海
45,630 views 2014.05.16
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高橋夏海 高橋夏海 東北福祉大3年
私の初めてのおつかいは4歳のとき。行き先は近所の小さなお肉屋さんでした。
恥ずかしくて、もじもじしている私に、店主のおじさんはおつりと一緒にアツアツのコロッケをくれました。嫌だったおつかいが急に楽しくなったのを覚えています。
そんな私が「いぐする記者」として初めて取材するのは、珍しいお肉を売っていることで有名なお肉屋さんです。
何でも初めては緊張するもの。ドキドキしながら行ってきました!

肉のささき、こんなお店です!

仙台市営地下鉄の黒松駅を降りてから歩いて10分ほど。住宅が立ち並ぶ中に「肉のささき」はあります。この6月で創業40周年を迎えます。

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300種類もの精肉を扱う専門店であり、20年ほど前、「ワニ肉」を売り出して一躍有名になりました。それから、「え?これって食べられるの!?」というような珍しい肉を徐々に増やしていき、今では30種類ほどを販売しています。焼肉店や居酒屋など飲食店からの注文も受けています。

「肉の安心・安全を常に心がけ、お客さんからも、取引先からも信頼されることが店を続ける上で一番大切なことです」と話す店主の佐々木宗男さん。奥さんとともに40年間、夫婦仲良く営業しているお肉屋さんは、人と人とのつながりを常に意識し、地域に根ざしたお店を目指しています。

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仙台の企業魅力3つ

珍しい肉の専門店

ピンクやオレンジ、黄色、緑の紙に書かれている文字は「ワニ」「ラクダ」「カンガルー」「シカ」「ダチョウ」…。店頭に張られたカラフルなポップが異彩を放ちます。普段あまりにも見慣れない肉の名前が並び、「食べられるの?」「どこを食べるの?」「おいしいの?」。頭の中は、はてなマークでいっぱいになるほどです。

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珍しい肉を扱うようになったのは20年ほど前。当時の外国人野球選手がワニ肉について話していたのをきっかけに、ワニ肉を仕入れて販売したところ、テレビ番組などで紹介されて「珍しい肉の専門店」として有名になりました。ワニやカンガルーなど海外から取り寄せる場合は、専門の卸売り業者に注文します。「日本語で対応してくれるから安心」と佐々木さん。産地や種類は佐々木さん自身の長年の経験と地道な情報収集によって厳選したものです。

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例えば、ワニ肉は「クロコダイル」という種類のみで、南アフリカ産にこだわります。
ラクダはメスしか扱いません。軟らかくて脂が乗っていておいしいからです。クマはツキノワグマのみ。ダチョウは山形から、イノシシはカナダから仕入れているそうです。

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一押しはワニ肉

「特におすすめの肉って何ですか?」と聞いてみました。
「ワニ肉、ワニ肉!」。お店が有名になるきっかけとなった肉だけに、思い入れがあるんですね。しかし、ワニ肉を商品として出すまでには大変な困難があったそうです。

「最初に取り寄せたワニ肉はダンボールをかんでいるようで、食べられるものではなかったよ」。しかし、佐々木さんはあきらめませんでした。本を読んだり、知り合いに聞いたり、ワニについて一生懸命勉強しました。そして「クロコダイル」にたどり着きました。部位はテール・フィレという尻尾の部分です。希望すれば10分ほどで唐揚げにしてくれます。

「食べてみないと説明できない!」ということで試食させていただきました。

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率直に…おいしい!
ワニのゴツゴツした硬い体からは想像もつかないほど、脂が乗っていて、すごく柔らかいです。肉というよりは、どちらかというと魚に近いのかな。値段は約10切れで1200円(※金額は取材時)。ちょっと高いかもしれませんが、そのおいしさからリピーターはかなり多いそうです。「少しでもお客さんに喜んでもらいたいから」ということで調理代は無料。お客さん思いのサービスです。

夫婦でかなえた夢

「肉のささき」では一時期、アルバイトを雇っていたこともありましたが、今は夫婦で営業しています。実は、ふたりは幼なじみです。小さいころ、十分に食べられなかった肉に憧れを抱き、肉屋になりたいという夢を持っていた佐々木さん。その夢を奥さんはいつも隣で応援していました。

「この人と結婚したらこんな人生を送ることはなんとなく分かっていたのよ。でもこうやって肉屋をしていることに後悔はしていないよ」と奥さん。20代のころ、2人で一緒に精肉業界の大手企業で3年ほど働き、その後、独立。「肉のささき」が誕生しました。夫婦で40年間やってきた自信と、個人商店の誇りを持ち、今日も2人でお客さんを迎えます。

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元気な限りお店を続けたい

「肉のささき」がある通りはかつて8軒のお店が立ち並ぶ、にぎやかな商店街でした。しかし、近くに大型スーパーができたり、跡継ぎがいなかったりで、次々に店を閉めていきました。

「個人で店を続けていくことは大変だし、私の代で終わりにしようとも思っています」。佐々木さん夫婦には2人の息子さんがいますが、それぞれ違う道を歩んでいるそうです。今は店を受け継いでくれる人を探しています。「私たちが元気なうちはまだまだやっていきたい」と佐々木さんは話してくれました。

「この人は働き者だからね」と奥さん。すると、「お前のほうが働き者だよ」と佐々木さん。聞いているほうが、顔が赤くなってしまうほどいまだにラブラブ。そんな佐々木さん夫婦が営む「肉のささき」がこれからも続いていくといいなあ。

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個人商店の経営が大変な時代でも「肉のささき」がお店を続けてこられたのは、お客さん一人一人と真剣に向き合い、要望に応えようとコツコツ頑張ってきた努力があるからだと感じました。お客さんや取引先に信頼してもらう努力を惜しまない佐々木さん。大学生である私の取材にも、迷惑がらずに一つ一つの質問に丁寧に答えてくれる姿には人とのつながりを大切にしてきた人柄がにじみ出ていました。「バイトの給料が入ったら買いにおいで」。そう言ってくださった言葉通り、月1で通うこと、間違いなしです!

高橋夏海高橋夏海東北福祉大3年
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肉のささき
http://niku0307.blog.f...
住所仙台市青葉区旭ケ丘4-12-2
電話番号022-273-0527
営業時間10:00~20:00
定休日月曜日

この記事を書いた人

高橋夏海
高橋夏海
東北福祉大3年
好奇心旺盛で自由奔放な性格です。気分屋すぎて周りを困らせることもしばしば。ジブリ映画をこよなく愛し、熱く語りたいと願っています。趣味は旅行。47都道府県を旅するという夢を持ち、大学3年生を謳歌中です。