身近な大人に聞いてみた はたらくってどういうこと?
ワタシゴト

発信力のある人間になること。クリエイティブな発信力で頑張っている人を応援したい!

高橋夏海 高橋夏海
1,550 views 2015.08.18

鈴木圭介さん(40)ミライトス株式会社

2010年6月1日にミライトス株式会社を設立した鈴木さん。主な事業内容は会社のHP作成をはじめとして、会社のブランドづくりをしています。「HP作成も情報発信としては有効だけど、それは手段だと思うんです。会社の情報を発信するというツールだけを頑張ったとしても、もともとの情報がどうなのかを見極め、会社そのもののコンセプトをきちんと作っていく支援をしてブランドを一緒につくっていきます」。
「一つの会社のブランドを作るのはたくさんの会社と連携を取りチームで協力しながら楽しくやっているよ」と鈴木さん

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鈴木さんが仕事をする上で意識していること。例えば、企業からHP作成の依頼があったとします。そこで、単純に企業からもらった情報だけで作成するのではなくて、企業の人と直接会い、その会社の理念や想いがどうやったら伝わるのかを一緒に考えていきます。「会社がどういう想いで商品を作っていて、どんなお客さんにサービスを提供したいのか。どんなふうに自分の会社を見てほしいのか。そういう根本的、本質的なことを突き詰めて作成するように常に心がけていますね」と鈴木さん。

自分のブランドを持つこと

「大学の教授が言うのと年下の後輩が言うのかによって同じことをいってもその受け止められ方が変わってくるように、情報発信は「誰が」発信するのか、という点が大切。僕はクリエイティブな情報の発信で自分の発信力を高めていきたいんです」。具体的にやっていることとして、今年の7月からざおうハーブの紅茶を「蔵王咲き茶」というブランド名でミライトスでの販売を始めました。「ただ、『ざおうハーブいいですよー』ってSNSで文と写真で投稿するよりも、ざおうハーブが本当にいいと思うから商品化しちゃいましたってほうが強くない?何かを創りだす。このクリエイティブさが大事だと思っています」。「僕の発言に価値があったら、『蔵王咲き茶買ってみようかな』と思ってくれる人が増えると思う。こういう活動を通して少しずつ自分の発信力を高めていきたいです」と意気込みを見せる鈴木さん。
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リスクを恐れない

ミライトス株式会社のほかに、何度か起業経験を持つ鈴木さん。「失敗するんじゃないか」「うまくいかなかったらどうしよう」と普通なら思ってしまうところ、鈴木さんは、「僕はリスクを負えるような人間じゃないと会社は上手くいかないと思うんですよ。失敗を恐れず、挑戦していく勇気が大切だと思っています」。

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応援したくなるような人であれ

「『やりたいこと』があって、そのために『今頑張っていること』がある。これがセットである人は、応援したくなるな」と鈴木さん。やりたいことはあるけど、そのために何をしたらいいかわからなくて何もしていない。好きなことがあって、がむしゃらに頑張っているけれど、将来それが何になるのか、よくわからないという人が多い中、鈴木さんはこの二つを実行している人には、本気さを感じ、応援したいという気持ちになるそうです。「私も若いころは、好きなことばっかりやっていて、将来のことなんて全然考えていませんでした。でも、今はセットで考えるべきだと思うんです。そういう人には「ロマン」を感じるし、応援したくなりますね」。
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誰かを助けたい、応援したいとき、自分が発信力のある人間になっていることがとても大切なことだと感じました。しかし、自分をブランド化することはなかなか難しい。お笑い芸人みたいにおもしろいことも言えないし、スポーツ選手みたいに運動ができるわけでもない。一流大学に入る学力もない・・・。しかし、ふと気づきました。このいぐする仙台の活動で鈴木さんの言う「クリエイティブな発信」を私はもうしているのではないかと。「この企業素敵ですよ」とSNSで発信するよりも、「実際に社長に会いに行って話を聞いてきました」と言って記事を発信するのとでは読者の受け取り方も全然違うと思うのです。クリエイティブな発信を通して、自分のブランドをつくりあげていく大切さに気づきました。
高橋夏海高橋夏海東北福祉大学3年(執筆当時)
文章・写真:高橋夏海(東北福祉大3年)
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