記者インターン

【記者インターンシップ】学生たちが体当たりで取材した「自動券売機販売パルコ」

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124 views 2014.03.02
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一般社団法人ワカツクと河北新報社が主催するインターンシッププログラム「記者と駆けるインターン」。3月5日から春の回が始まるのを前に、昨年8月と10月に参加した学生たちが仙台の中小企業や団体を取材した記事を紹介します。ときに励まし合い、ときにぶつかりながら、チームで協力して取り組んだ“軌跡”をお楽しみに♪

夢の先にあるもの

「100個の夢を書いてごらん」。社員に、そう言い続けてきた会社経営者がいる。阿部章さん(34)。仙台市泉区南中山にある自動券売機販売会社「パルコ」の代表だ。

▲「社員全員で夢を追い続けることが、企業の成長にもつながる」と語る阿部社長

パルコは、飲食店の食券やスキー場の入場券などを発行する機械を販売している。従業員4人の小所帯ながら宮城県のシェアは40%と県内トップを走る。

それでも、競争の激しい業界を生き抜くために、昨年始めたのが「100個の夢」の試みだ。月1回、「夢会議」と呼ぶ場を開き、そこで語られた願いや妄想を経営に取り入れている。社員の夢を原動力に、会社経営の舵を切る。この取り組みが「会社にも取引先にも、プラスになっている」と言う。

夢から新しい事業が動き出している。「大好きなイラストを仕事にしたい」。デザイン担当の猪狩悠介さん(21)の夢は、市内のレストランに置かれた1台の券売機で形となった。無機質な外観から、子供向けのかわいらしい雰囲気に変えてほしいという発注者の依頼だった。

動物やオリジナルのキャラクターを描いたイラストは、顧客から「素敵なデザインをありがとう」という反響があった。夢が形になったことについて「今まで以上に仕事にやりがいを感じた。もっとがんばろうと思った」と喜ぶ。

それまでは引き受けなかった仕事だが、猪狩さんの夢を足がかりに挑戦すると、結果は吉と出た。これをきっかけに券売機の外観コーディネートは、「デザイン券売機」の名前で事業の柱の1つになった。「これからも、社員みんなの夢を実現する手助けができればいいな」。阿部さんは豪快に笑う。

「仕事もプライベートも本当に充実した人生を送りたい」
「恵まれない子どもたちへの支援活動がしたい」
「回らない寿司屋で大トロだけ食べる」・・・。
社員が抱く夢は幅広く、すべてを実現できるわけではない。しかし、猪狩さんのように、会議によって一人一人の生活の中に目標が生まれ、モチベーションの向上にもつながる。

阿部さんにも、先代である父親から受け継いだこの会社を、全国規模にしたいという夢がある。

「人の成長こそ、企業の成長の源。今回のデザインのように社員のアイデアを生かして券売機の差別化を図り、事業規模を広げたい」

100個の夢の先に、パルコの未来が見える。

河北新報社インターンシップE班
齋藤 将志(東北大 2年)
保坂 一眞(東北学院大 3年)
佐藤 綾香(日本大 3年)
小林 千紘(東北学院大 3年)
※名前をクリックするとその人の個人原稿が見られます。
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