記者インターン

【記者インターンシップ】学生たちが体当たりで取材した仙台の中小企業「門間箪笥店」

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160 views 2014.02.27
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一般社団法人ワカツクと河北新報社が主催するインターンシッププログラム「記者と駆けるインターン」。3月5日から春の回が始まるのを前に、昨年8月と10月に参加した学生たちが仙台の中小企業や団体を取材した記事を紹介します。ときに励まし合い、ときにぶつかりながら、チームで協力して取り組んだ“軌跡”をお楽しみに♪

伝統技能、攻めて守る

漆が醸し出す重厚な色合い。匠(たくみ)の技が光る華やかな金具。仙台箪笥(たんす)を作り続ける老舗、門間箪笥店(若林区南鍛冶町)に入ると、伝統の技と職人の心意気が伝わってくる。

「たんすを使い続ける人のために、技能を残したいんです」。力強く語るのは、創業141年の同社7代目、専務の門間一泰さん(37)。スーツ姿にiPadと黒革の手帳がよく似合う。

▲並べられた仙台箪笥を前に、技能継承への思いを熱く語る門間一泰さん=仙台市若林区南鍛冶町の門間箪笥店

たんすに囲まれて育ち、大学卒業後はリクルートに入社。マーケティングなどの知識を吸収した。2年前に退社し家業を継いだ。

技能を継承する大切さを痛感したのは、東日本大震災だった。
震災後、たんすの修理依頼件数は20件から2倍に増加。祖母の思い出の品だから、嫁入り道具としてもらったものだから…。思い出とともに、たんすを使い続けたいと思う人々の存在を知るきっかけとなった。次第に「期待に応えたいと思うようになった」と言う。

「100年後、箪笥を直したい人がいて、技能がなくなっていたら無責任じゃないですか」

技能を継承するためには「形にこだわらず、現代の生活様式に合わせることが必要だ」とも語る。

具体的な取り組みの一つ「monmaya+」では、デザイナーと共同でローテーブルなど新たな作品を発表。洋室にもマッチするデザインで、顧客の裾野を広げている。

経営者として、自らのビジョンを職人と共有することにも心を砕く。
職人9人のうち、20代2人、30代4人と若い人が多い。門間さんは毎朝、裏口から工房を通り、職人一人一人とのあいさつを欠かさない。ミーティングや食事会なども定期的に開き、相互理解を深めることを心掛けている。

漆塗り職人の大橋翔太さん(24)は、「仙台箪笥の技能を生かした現代ならではの商品を作ることが大切だ。(100年後も)たんすを作り続けるため、技能を残していきたい」と話す。門間さんの思いを職人も受け止めている。

「職人が作ったものを売るインフラを作るのが自分の役割」と強調する門間さん。来年、青葉通に新店舗を出店予定で、再来年には東京、将来的には海外への展開も視野に入れている。

河北新報社インターンシップF
湯本 勝大(明治大 2年)
石川 椋(東北学院大 3年)
鴫原 真絵(成城大 3年)
齋藤 万里恵(宮城大 3年)
※名前をクリックするとその人の個人原稿が見られます。
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この記事を書いた人

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一般社団法人ワカツクと河北新報社が主催するインターンシッププログラム「記者と駆けるインターン」。学生たちがチームを組んで、仙台の中小企業や団体を取材した記事を紹介します。ときに励まし合い、ときにぶつかりながら、チームで協力して取り組んだ“軌跡”をお楽しみに♪