意外!?データから見る企業のウラ話「帝国データバンク」小原圭介さん
働くオトナに色んな質問をしてみたよ
2014年11月5日午後6時30分から仙台市青葉区北目町のHSGビル3階で「第8回いぐするテラス」が開催されました。今回のゲストは、株式会社帝国データバンク仙台支店から小原圭介さんをお招きしました。当日は、参加学生が4名と少なかったのは残念ですが、その分Q&Aでも掘り下げた質問等にもお答えしてもらいました。それでは、当日の概要を紹介しちゃいますね。
帝国データバンクってどんなお仕事?
最初は、帝国データバンクでのお仕事の話しから始まり、参加者一同「そうだったんだ」と、初めて聞くようなことばかり。
興味深かったのは、日本のビジネスモデルの例。「1.物を仕入れて売る。2.原料を仕入れ、加工して売る。3.サービスを売る」。大きく分けると、ビジネスモデルはこの3つに大別されるとのこと。そして知らない方(企業さん)と取り引きする場合はリスクがあって、実際に過去数回の取引実績から相手を信用し、大きな取り引きになった途端ダメージを負わされた実例がある事を紹介されました。そこで、企業間同士が安心して取り引き出来る企業であることを裏付ける為に、「帝国データバンクの信用情報」が必要とされ活かされている。という小原さんの説明がありました。
帝国データバンクって調査をしている会社?
帝国データバンクと聞くと、新聞紙面の経済欄で倒産した企業情報が掲載されているのを見たことがあると思います。このイメージがあるせいか、倒産のリスクが高い会社だけを専門に信用調査をしているのかなと勘違いしている方もいるかと思いますが、実際は地域で活躍している企業さんの調査も行っています。ここだけの話、会社の外観が悪くとも、毎年成長しているニッチな企業さんも多くあるとのことです。中小企業でも、大手に負けない良い企業がたくさんあることを、多くの学生が知る機会が無いことを嘆いていました。本当に、企業のネームバリューや見た目だけで判断してはいけませんね。
宮城県にはどんな仕事が多い?
帝国データバンクさんの、宮城県内収録企業数は27,000社程度あり、仙台だけで12,000社程あるそうです。宮城県や仙台市に多い企業の業種は、建設業(30%程度)だったことがわかり、参加者一同から驚きの声が上がりました。これも、調査会社だからこそわかる事実なのですね。またその逆に、見栄えのいい会社紹介がホームページ上にあっても、実際調査してみると、所在地には該当する会社が実在していないこともあるそうです。このような会社が、みなさんご存知の「ぺーパーカンパニー」と言われる会社です。
どんな企業が倒産すると、新聞に載るの?
余談ですが、倒産企業の記事を新聞で見かけることがありますが、倒産したすべての企業を紙面に載せるわけではなく、「地域に与える影響度合い」が大きい企業の場合に掲載していることも、初めて知りました。
他にも、企業を清算(会社が仕事を辞める)する場合のお話しや、帝国データバンクの信用調査業務以外の業務紹介(マーケティングサービス、電子商取引サポートサービス・出版事業等)の場面では、あまり知られていない話も聞けて面白かったです。
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