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【記者インターンシップ】学生たちが体当たりで取材した「ニュー・イースト」

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234 views 2014.03.01
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一般社団法人ワカツクと河北新報社が主催するインターンシッププログラム「記者と駆けるインターン」。3月5日から春の回が始まるのを前に、昨年8月と10月に参加した学生たちが仙台の中小企業や団体を取材した記事を紹介します。ときに励まし合い、ときにぶつかりながら、チームで協力して取り組んだ“軌跡”をお楽しみに♪

生き残り それを語るメッセージ

「企業は生き続けることに意味がある」。仙台市内などでネットカフェやコーヒーショップのフランチャイズ店を展開する「ニュー・イースト」(仙台市青葉区)の社長・新田秀悦さん(49)は、言葉に力を込める。

▲未来を見据え、「地域のために必ず生き残る」と語る新田さん=仙台市青葉区にあるセガフレード仙台中央通り店

2010年に設立した同社は、柔軟性とスピード感に富んだ事業運営が持ち味だ。まずは同年、フランチャイズ契約でネットカフェ「自遊空間」を一関市にオープンさせた。

翌11年3月の東日本大震災から4カ月後の7月には、アイスクリーム専門店「ゴールデンスプーン」の仙台一番町店を開業。12年にはコーヒーチェーン店「セガフレード・ザネッティ・エスプレッソ」も仙台市中心部に開いた。

スクラップ・アンド・ビルドを行いながら、店舗展開は関東方面にも及ぶ。建装業なども手掛けている。

「事業を多分野に広げれば、ビジネスチャンスも広がる。一つがダメでも他で生き残る。大事なのは絶対に失敗しないこと」と新田さん。経営ノウハウがパッケージされているフランチャイズ契約に力を入れる理由だ。

石巻市出身で、もともとは家業の運送業や建装業に携わっていた。地域経済の一翼を担う中で培った自らの哲学が「生き続けること」だった。

震災で石巻などの知人や友人を何人も失った。自分が生き残った意味は何か。地域での自分の役割は何か-を自問した。

炊き出しなどのボランティアもしたが、経営者だからこそ被災地再生に果たせる役割があると思った。「地域復興のために利潤を生み出し、税金を納め、雇用を生み出す循環を作っていくことが大切」。行き着いた「答え」だった。

震災当時、新田さんは東北ブロック商工会議所青年部会長を務めていた。震災の2週間後、全国の青年部会員2万6000人にメッセージを送った。「自分の会社を成長させ、継続させることが一番の地域貢献」。直面した困難から再生の道を切り開く決意を込めた。

このメッセージには、被災した故郷への思いがあるという。「いずれは石巻にセガフレードを開きたい。地域の人が戻ってくるきっかけになれば」

起業からまだ3年目であり、仙台を拠点に事業を安定させることに今は集中している。新田さんはその先に、故郷を含めた5年後、10年後の再生の未来図をいつも描いている。

河北新報社インターンシップC班
笹山 大志(立命館大 2年)
ボハーチ ダービッド(東北大博士課程 2年)
遠藤 有紗(山形大 1年)
佐藤 知佳(東北学院大 3年)
※名前をクリックするとその人の個人原稿が見られます。
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一般社団法人ワカツクと河北新報社が主催するインターンシッププログラム「記者と駆けるインターン」。学生たちがチームを組んで、仙台の中小企業や団体を取材した記事を紹介します。ときに励まし合い、ときにぶつかりながら、チームで協力して取り組んだ“軌跡”をお楽しみに♪