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【記者インターンシップ】学生たちが体当たりで取材した「杜の伝言板ゆるる」

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92 views 2014.02.28
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一般社団法人ワカツクと河北新報社が主催するインターンシッププログラム「記者と駆けるインターン」。3月5日から春の回が始まるのを前に、昨年8月と10月に参加した学生たちが仙台の中小企業や団体を取材した記事を紹介します。ときに励まし合い、ときにぶつかりながら、チームで協力して取り組んだ“軌跡”をお楽しみに♪

NPOのまとめ役「継続した支援を」

2014年1月、通算200号の節目を迎えるNPO情報誌がある。宮城県内で活動する団体の今を市民に伝える『杜の伝言板ゆるる』だ。1997年6月の創刊以来、毎月1回、発行している。

A4版で16ページ。単色印刷の質素なつくりで、NPOの主催イベント情報、助成金のお知らせなどを載せる。東日本大震災後、2000部増やし1万部とし、役場や公民館などに加え、仮設住宅にも配り始めた。冊子を手に取れない県外の人たちを意識し、紙面はHPでも公開している。

発行元は、媒体名と同じ仙台市のNPO法人「杜の伝言板ゆるる」。宮城野区榴岡にある県の「みやぎNPOプラザ」の指定管理者で、スタッフ13人を抱える県内NPOの先駆け。多彩な事業を展開し、中でも、月刊誌の発行は発足当初からの主軸だ。

▲未来を見据える大久保朝江代表理事=仙台市宮城野区榴岡のみやぎNPOプラザ

大久保朝江理事長(65)は「多くの市民にとって、NPOの存在や役割は分かりにくい。そこを何とかしたくて、気付けば16年です」。間もなく大台達成となる情報発信の積み重ねで、地元では「NPO情報なら『ゆるる』」との地歩を固めた。

支援の活動は、情報発信にとどまらない。NPOのより確かな事業展開のために、スキルアップ支援にも力を入れてきた。助成金申請の書き方講座、マスコミを味方につけるプレスリリースの勉強会、煩雑な会計手法の伝授・・・。ゆるるのサポートが、NPOの誕生を支え、進化を助けてきた。

「せんだい杜の子ども劇場」も支援を受ける団体の一つだ。任意団体からNPOに移行する際、申請書類作成の手助けを受けた。最近では、職員の雇用に伴う各種保険について助言を受けている。有坂紀美江副代表理事(55)は「時には叱咤(しった)激励されます。とても頼りになる『NPOのためのNPO』です」と感謝する。

大久保理事長は「震災で多くのボランティアが来てくれたけど、いつかは帰ってしまう。私たちは、地道に地域で歩むNPOをしっかり支え続けていきたいのです」と話す。

「ゆるる」の意味は、古語の「ゆったり、少しずつ」に由来する。その名の通り、200号を超えても堅実な歩みは続く。これまでもこれからも。

河北新報社インターンシップA班
徳田 博明(広島大 4年)
東海林 広高(東北学院大 3年)
荒 美咲(宮城大 2年)
田部 愛(早稲田大 3年)
※名前をクリックするとその人の個人原稿が見られます。
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一般社団法人ワカツクと河北新報社が主催するインターンシッププログラム「記者と駆けるインターン」。学生たちがチームを組んで、仙台の中小企業や団体を取材した記事を紹介します。ときに励まし合い、ときにぶつかりながら、チームで協力して取り組んだ“軌跡”をお楽しみに♪