地域シゴトラボ第8回「米工房いわい」岩井一剛さん
新米を味わおう
新米の季節に入りつつあった10月12日に開催した地域シゴトラボ。ゲストは、「米工房いわい」の運営会社、株式会社88サービス 代表取締役、兼、お米マイスターの岩井一剛さんです。会場になったファイブブリッジには「新米を味わおう」という言葉に誘われて集まった、食に対する好奇心が旺盛な人々。参加者全員で乾杯をして自己紹介で始まりました。
参加者に配られたのは、米工房いわいのおにぎりセット。
傍らには新米を炊くためにお米と水を入れ、あとは火をいれるばかりになっていた土鍋。
岩井さんの話の途中から炊き出しました。
米屋のおにぎり
「正直なところお米屋さんって売り上げが落ちているのでは?販売比率はどんな感じなんでしょう?」単刀直入な質問にも「米の販売よりも総菜やお弁当の方で8割程度ですね」苦笑しながらも岩井さんは答えます。米や野菜の一部は契約している農家から仕入れ、それらで作ったお弁当やお惣菜は企業や児童館などとの販売契約があります。
岩井さんの会社は、長町で米と総菜・弁当などを販売する「米工房いわい」と、広瀬通りでおにぎり・惣菜などを販売している「COME’T」の2店舗を運営しています。
創業は昭和29年頃、米と灯油を販売する店を岩井さんの祖母が立ち上げました。店は、時代の動きに合わせて米や灯油以外も扱うようになり、おにぎりは平成12年頃からから売り始めました。「お米をお米屋さんから買う人も減ってきて、スーパーでもお米が安売りされたりしていた頃、試しにやってみるかと、おにぎりをお店に並べたら売れて」と岩井さんは言います。おにぎりは口コミで広がっていき、「だったらお弁当も」と、ぽんぽんと展開していきました。
高校卒業後から店で働き始めた岩井さんですが、当初はそれほど会社を継ぐことに前向きではなかったと言います。気持ちの変化が起きたのは、結婚し、子どもが出来てから。
「やっていくうちに、ああお米って食って楽しそうだなあ。まあどこかにそんな気持ちがあったのかなあ、多分」当時の気持ちを思い出しているかのように言葉を紡ぎ出します。
「子どもができ、本格的に、となった時に自分たちが継いでやっていかないといけないし、会社ももっと大きくしていきたいなという思いになった」。
11月には新会社を立ち上げました。
「スタッフや社員が幸せになれるようにしていきたい」。岩井さんは穏やかにそう言いました。
さて、岩井さんのお話の途中から炊きだした土鍋のお米は…。
もうすぐ炊き上がります!
オープン!
蒸らし終わり、蓋を取る瞬間を撮ろうと土鍋の周りに集合する人たち。
「うわぁー」「お米が立っている!」と歓声が
一粒も残さず、最後はお粥に。
美味しいお米を食べながら、話が弾んだ夜でした。
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あの会社で働く人の話を聴ける!「いぐするテラス」も随時開催。
2016年12月8日(木) は株式会社ユーメディア メディアプロモーションチーム 矢野弘樹さん
2016年12月19日(月) は株式会社TBA 川瀬三雄さん
ぜひ参加してください!
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ゲスト:「米工房いわい」運営会社、株式会社88サービス 岩井一剛さん
文章・写真:安部静香(いぐする仙台)
この記事を書いた人
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「そんなに寒くないよ」と言われる仙台の冬が苦手な冬生まれ。
おいしいもの大好き。美味しいお店から発せられるオーラ(?)を感知するのが得意。
活字中毒気味。働いてなければ間違いなく冬ごもりします。
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