【通信サービス】お客さまの喜びを第一に、最適な環境をサポートする「仙台通信機器」
「仙台通信機器」の針生修さんの話を聞いて、「実際にどんな仕事をしているんだろう?」と興味を持ったいぐする仙台編集室。学生記者の鎌田尭(たかし)くんとともに、実際に会社見学に行ってきました!
「仙台通信機器株式会社」ってこんな会社
仙台市宮城野区幸町に本社を置く「仙台通信機器株式会社」(通称:仙通)は、ビジネスホンやファックス、社内ネットワークなど通信サービス全般を手掛けています。1979年の創業以来、宮城県内の企業を中心に取引先は約1400社。メーカーに関わらず幅広いラインアップをそろえており、最適な通信環境をサポ―トすることで「お客さまの仕事のお役に立つ」が合言葉だそうです。代表取締役の小岩克弘さん(39)にお話を聞きました。
製造中止になった部品も取り揃えています
「『困ったときは仙通』と言われる会社を目指している」という小岩さん。お客さまのことを第一に考えている仙通の対応に信頼を寄せ、長い期間にわたり継続的にお付き合いをしている取引先が多いそうです。
その姿勢が表れているのが、会社の倉庫にずらりと並んだ部品の数々。実はほとんどが既に製造中止になっているものなんだとか。「古い通信機器が壊れて困っているお客さまの要望にできるだけ応えて修理したいと思い保管しているんです」。
もちろん、新しい機器を買ってもらうほうが売り上げにつながります。しかし小岩さんは「お客さまにとっては使い慣れた機器のほうが愛着があるし、お金も安く済むから」と可能な限り修理を試みているそうです。
経営理念に掲げる「お客様の喜びと満足を実現する」という言葉の通りに、思いやりを持って仕事に取り組んでいる仙通。取引先や知人から新たな取引先を紹介してもらうことが多いというのもうなずけます!
▲倉庫には製造中止になった部品の在庫がずらり
物売りではなくサービス業に
小岩さんは今後、「ただの物売りではなくサービス業の役割を担いたい」と考えています。具体的には、取引先に言われた商品を提供するだけではなく、「全体を見渡して合う物を薦めたり、時には改善点を提案するような企業コンサルタントの役目」だとか。
そのためには施工技術だけではなく、人から本音を聞いたり、ニーズを引き出したりする「人間力」が重要になるそうです。「人間力を高めるには思いやりがないといけない。社員には自分の要求ではなくて相手が求めていることを考えるように言っている」そうです。
さまざまな提案をするためには、社員1人1人の知識や技術が必要になってきます。社員の成長をサポートしようと、仙通では2013年夏から新たに「資格取得支援制度」を設けました。業務に有用な資格取得の費用をサポ―トし、取得後は資格手当と相殺していくのだそうです。また、就業規則を現在の仕事状況に合わせた内容に見直すよう取り組んでいて、社員が働きやすい環境づくりに力を入れています。
初めからなんでもできる人はいません。チャレンジするしかないんです。「自分はこういう人間になりたい」という夢を持つといいですね。そして、できたら地域に貢献できる人間になってほしいです。1人1人の力は小さいとしても、集まれば地域活性化につながります。
社会に出ると怒られる経験をすると思います。「怒ってもらうことは自分の成長につながるんだ」と前向きに考えてほしいです。いろんな場所に出向いて、いろんな人の話をたくさん聞くことが成長につながります。たくさんの物の中から自分がやりたいことを選んでほしいと思います。
取材を終えて
鎌田尭(かまた たかし) 東北学院大学3年
「使い慣れた電話が壊れた。でも部品が現在製造されていない…」。仙通に頼めばそんなことはありません。なんと、現在製造されていない電話の部品を持っており、交換してくれます。本来であれば、新しい製品をお客さまに売った方がいいはずです。お客さまの要望を第一に考えているからこそできることではないでしょうか。
仙通は「つながり」を大切にしています。お客さまとのつながりを大切にする。そのためには社内のつながりも大切にする。小岩さんと、社員との距離が近いと感じました。社長自らがつながりを創り出すことで、お客さまや地域とのつながりも創り出しているのだと思います。
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