モノづくりはお客さまの一言から!どんな声も形にする「コー・ワークス」
コー・ワークスって、こんな会社!
オフィスビルが立ち並ぶ仙台市青葉区一番町一丁目にコー・ワークスはあります。創業は2009年4月。3名の創業メンバーで始めた日から約7年が過ぎ、代表取締役社長の淡路義和さん(38)の元には現在30人の社員が在籍しています。
「ITの利活用」というスローガンのもと、5つの部署でシステム開発やハードウェア設計・開発、組み込み系ソフトウェア開発、ウェブサイト制作などを行っています。また、「仙台・宮城ランナーズボイス」という、仙台や東北でマラソンを楽しんでいる人たちのためのランニング情報サイトも運営しています。
お客さんの言葉ひとつひとつを形に!
「お客さまから『ありがとう』と言われたいですね」と語る淡路さんは大学卒業後、システム開発関連の企業に入社。システムエンジニアとして自動車メーカーの研究機関における部品表システムの開発や、省庁における伝送制御システムの開発などに携わってきました。
しかし、与えられた業務を繰り返し行うだけで、どんなお客さまがどんな思いでこのシステムの開発を頼んだのかが見えない状況での仕事が多かったり、頭で考えることが商売の業界なのに、個々の発想が活かしづらい年功序列・縦型の組織体であることに疑問を感じ、2006年6月、退職を決意します。
「自らの思いを実現できる企業を作りたい」という夢を持っていた淡路さん。その前に「経営やお金の管理、商売というものが知りたくて」と始めたのは「車移動型のクレープ屋」でした。
「杜のグルメ工房フォレ・ド・トロンソン」というケータリング事業を一から立ち上げ、仙台を中心に販売を行いながら、ときには千葉県の住宅展示場で販売したこともあるそうです。
「どんな商品を売り出せば、『おいしいね』とお客さまは喜んでくれるのだろうか」
新商品を開発していたとき、ひらめいたのが「お客さまに試食をしてもらい、意見を直接聞くこと」でした。「この具材、苦手」「この組み合わせは合わない」「こうしたらどうか」など、お客さまの生の声を聞いていく中で、仕事の原理原則は「こんなことで困っている」という課題の解決や、「こんなことを実現したい」という要望を叶え、「ありがとう」と言ってもらうことであり、そのためにはお客さまの声を「傾聴」することが大事であることに気付いたそうです。その経験が、仕事に取り組む原動力とヒントになりました。
「担当しているお客さまだけでなく、その周りにいる関係者にも直接話を聞き、状況を細かく把握してお客さまの立場に立ち切ることで、より的確な提案ができる」と淡路さんは言います。
社員のモチベーションを上げる独自の工夫
コー・ワークスでは日々、30人の社員が開発や情報収集などに励んでいます。
淡路さんいわく「私に才能があるとしたら、運が良いという点と、人の強みを見出だせる点。我が社の社員は皆、必ず私よりも優秀な強みを持っている。その強みを生かし、弱みを補完し合える組織作り、環境作りを心掛けながら、お客様に満足頂けるものを提供したい」。
そんな「働く上でモチベーションを上げることを大切にしている」コー・ワークスでは、独自の工夫があります。
まずは、お昼寝を推奨しています。
「眠い中、ダラダラと仕事をするくらいなら、一度寝て頭を休めてから集中した方が効率良いよね」と淡路さん。オフィスでは背もたれが150度まで下がる椅子を使用し、いつでも休息できる環境になっています。
社員の皆さんは「変わった会社だなぁ」と言いつつ、「まあ確かに眠いときに寝られたら効率的だよね」と評価しているそうですが、当然ながらお客さまや、ほかのメンバーに迷惑を掛けない、という前提での制度です。
次に、売り上げからの給料還元が高いということです。
ただし、ただ高いだけではありません。労働時間の長さや短さではなく、お客さまへ提供した「結果の質」に応じて給与が決まる仕組みを導入しています。「自分のことをやりたいようにやってもらう(やりがい)+仕事が楽しい+給料還元になるようにしたい」と考える淡路さんの思いから始まった工夫です。お客さまを第一に考えながらも社員に対してのケアも怠らない会社作りが「お客さまの喜び=社員の喜び」につながっています。
ITコーディネータ
コー・ワークスでは「ITコーディネータ」という資格取得を推奨しています。
ITコーディネータとは、ITの知識だけでなく経営知識を兼ね備えた者が取得することができる資格で、現在、日本では約6500人が取得しています。コー・ワークスでも現在5人の社員がこの資格を持っています。将来はすべての社員が有資格者になることが目標。その支援金として会社側から約20万円を提供するほど力を入れています。
ここまで資格取得にこだわるのには、淡路さんの「営業もエンジニアも、経営者の立場に立てる視点を持って仕事に携わってほしい」という強い思いがあるから。ITコーディネータの資格を持っているということで有利な点は「経営者側の気持ちを理解できる」ということです。現場から「困っている」という相談を受けても、最終的にその決定権を持つのは経営に携わる人のことが多く、契約にいたるまではお金も時間もかかり一筋縄ではいきません。この資格を持つことで、現場の声だけでなく、より一層経営者の声を理解した上でのアドバイスや企画の提案ができます。会社全体を通しての解決を得ることができるからこそ取得に熱を入れている、と言います。
“会いに行ける”社長
「大学生にもっと遊びに来てほしい」と淡路さんは言います。自らの学生時代、社会人と話す機会がほとんどなかった経験からだそう。「学生時代にどんな大人がいるのかを知ることで将来の職や生き方の糧にしてほしい」。
「何をしたらいいかわからない」や「将来の夢がない」など迷っているなら、ぜひコー・ワークスに見学や相談に行ってみませんか!
http://www.co-works.co...
従業員数 | 30名 (契約社員含)(2014年3月31日現在) |
資本金 | 10,000,000円(2014年3月31日現在) |
住所 | 【仙台本社】〒980-0811 仙台市青葉区一番町一丁目8-10京成壱番町ビル203 【東京支店】〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6-28-9 東武ビル6階 |
電話番号 | 【仙台本社】022-221-4902 【東京支店】03-6892-4074 |
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