【仙台いきもの図鑑】File.3 アイリン あのソチにも遠征!スケートリンクの妖精
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「そんなに寒くないよ」と言われる仙台の冬が苦手な冬生まれ。
おいしいもの大好き。美味しいお店から発せられるオーラ(?)を感知するのが得意。
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スケートリンクにキャラクターがいるらしい
そろそろ春の声がききたいなという気分になってきたところで、スポーツの祭典、冬季五輪が終わりましたね。仙台の会社やお店のPRを担っている謎のキャラを追っていたら、密かに世界中を飛び回っているらしい、グローバルなヤツを発見!なにげに五輪の会場にも行くとの情報を得てソチまで密着と思ったものの、あえなくインフルエンザにKOされた、いきものハンターのシズカです。私はドメスティックに行きますよ。ってことで、雪がちらちらと舞ってまだ寒―い2月初旬、仙台市泉区のアイススケート場「アイスリンク仙台」に行ってきました。
地域の特色は冬にあり?!
さて、ここでいきなり質問です。
小学生の頃の体育の授業、夏なら「プール」。だったら冬は?
関東出身の私は「マラソン」以外に何があるの?と思うのですが、ここ、仙台では、なんと学校によっては低学年の時にアイススケートの授業があるんだそう。私もそんな授業、受けたかった!もしかしたら冬の体育の授業で何をやるかに、地域の特徴がでるのかな?(アイスリンク仙台は通年営業なので、場合によっては夏でも授業や子供会などで使っているそうです)
代役立てます
お話を伺ったのは、アイスリンク仙台の荒井万里絵さん。5歳の頃からフィギュアスケートを始め、選手を引退した今はアイスリンク仙台のスケート教室で選手のタマゴを育てています。さばさばしていて素敵な荒井さん、でも、「顔出しはイヤ!」と、頑なに写真撮影を拒否されてしまった(涙)ので、今回は「アイリン」に代役を務めてもらうことにします。
…ところで、「アイリン」ってなに?誰??
▲これがアイリン
アイリンは、アイスリンク仙台のキャラクターです。リンクのオープンは2007年3月22日なんですが、確かその時から居るかと。デザインを作ったのは東京の本社(加藤商会)のデザイナーですが、名前は公募です。スケート好きの人たちからの応募で候補はいろいろあったけど、「アイリン」が一番多かったんです。「アイスリンク仙台」からの連想もあるかも。
妖精がいるリンク
アイリンは男の子でも、女の子でもなくて、妖精です。フィギュアスケートでも、女子だけでなく、男子も頑張っています。だから、どちらかっていうことではないんです。それに、ただスケート場があるだけよりも、キャラクターがいた方が親しみを持てると思うんですよ。
癒し系かと思いきや、意外にも戦略的。確かに子供との会話も「アイリンが居るリンク」って言った方が覚えやすいし、分かりやすいです。
実はグローバル派の愛されキャラ
アイスリンク仙台のアイコンとして愛嬌を振りまいていたアイリン。東日本大震災の後には、ある会社から支援のオファーがあり、グッズも作って販売しているそうです。
アイスリンク仙台で育った羽生結弦選手が練習の時にアイリンが付いている手袋をしてくれているんです。グッズはイベントでも販売しているので、ファンの方もグッズを購入してくれています。
ってことは…アイリンは選手やファンと一緒に、アイスリンク仙台、だけじゃなく日本全国、いや、海外にまで行ってる?当然ソチにも遠征して…!実はグローバルなキャラなのね。すごい
それに、選手のファンがファンレターと一緒に、自作したアイリングッズを送ってくれたりするんですよ。
と、見せてくれたのは羽生選手のファンが作ってくれたアイリンの消しゴムハンコ。完成度高!!でも、残念ながらアイリン宛のファンレターはないそうです。
課題はバランス、なのか?!
そういえばアイリンの着ぐるみは、話が出ては立ち消えになって(スタッフに却下されて)るんです。私は手に取れる大きさが一番いいと思うんですよね~。それに、どう考えても着ぐるみ化したらバランス悪いし、スケートできそうな感じじゃないし(笑)
着ぐるみがいる、いない、の前に大きな問題があったんですね。確かに着ぐるみだと尻もちつきっぱなしになりそう。あっちこっちでこんなに華麗に滑っているのに…きっと人間世界のバランスと妖精界のバランスは違うってことね。
▲自動販売機にもアイリン
スケートだって発表会あるよ
アイスリンク仙台は2007年3月にオープンしました。前に運営していた会社が撤退して以来、しばらく閉鎖されていましたが、2006年トリノオリンピックに出場した荒川静香さんの活躍をきっかけに始まった、リンク復活への署名活動が結実したのです。そんなアイスリンク仙台がオープン当初から行っているのが、「七夕杯」。毎年8月の第一週の土曜日に行われます。
アイスリンク仙台が開催している大会です。音楽、衣装、全部自分のプログラムで滑るんです。「全国の大会には行けないけど」というスケート教室の生徒さんが中心ですが、点数の方式も通常の競技会と同じです
自分のプログラムって響きが素敵です。でも、広ーいリンクを一人占めするだなんて、贅沢だけど、緊張の度合いも半端なさそう。
父娘でスケート教室参加なんて素敵すぎ
今年は五輪イヤー。競技が開催されたことで何か変わったりするの?
やっぱりお客さんが増えましたね。スケート教室も定員を超えているところがあります。大人も多いし、親子で…お父さんと娘とか…一緒の受講もあります。きっかけは本当にいろいろです。親の方が興味を持って来る子もいれば、テレビでスケートを見て自分もできるような気になって来て、でも実際に滑ってみるとできなくて教室に通うことにする子も。
悔しさがきっかけで始めるなんて、他の競技ではあまり多くなさそうな気がします。確かにテレビで見る選手は本当に軽やかに滑ったり回ったりしていて楽しそうに見えます。部屋の中で真似する分には、いくらでもクルクルスピンできる気がするけど、氷の上ではそもそもまっすぐ立つことすら難しい。憧れの部分も大きいだろうけど、そんな現実とのギャップも始める理由の一つなのでしょうか。
▲たぶん氷の上で立つにはこういう助けが必要。見た目よりも頼りになるアシカくん。後ろの椅子も実はソリ
スケートがチャンスになる!かも
スケートは大人も子供でも誰でも楽しめます。それに、スケート靴は貸し出しているので、何も持って来なくてもスケートはできます。みんなに楽しんでもらえる場所でありたいですね。
「スケートってデートにいいと思うんです!特に一番最初のデート!!」との荒井さんの言葉に???となったものの、「だって手が繋げるじゃないですか。しかも自然に」と言われた瞬間妄想が止まらない!もわもわわわ~
かっこいい路線で攻めたい男子は闇連しておいて
グループで行って、さりげなく接近もアリだし…
女の子の方が上手いなら、敢えて素直に教えてもらうのも、それはそれでアリだとオモイマス。
もちろん一人で行っても気分転換になるし。体幹が鍛えられるそうだから、ダイエットにもなるのか?
あっ手をつなぎたくても、安全のために、手袋はしてくださいね!
アイリンの手袋で、さりげなくお揃いにしちゃうのも、おすすめですよ。
仙台いきもの図鑑 | |
名前 | アイリン |
性別 | 妖精 |
誕生日 | 2007年3月22日(アイスリンク仙台のオープンの日) |
年齢 | もうすぐ7歳? |
生息場所 | アイスリンク仙台 |
出没場所 | 全国 |
仕事 | スケート文化の振興、グッズ発売、ファンサービス、選手やファンと一緒に全国を飛び回っているよ |