学生記者がお仕事の魅力を発見!仙台イケてる会社訪問
イケ社

社会人の潜在能力を引き出す研修「ビジネス教育訓練所 株式会社」

いぐみん いぐみん
1,331 views 2018.08.09
いぐみん いぐみん 永遠の大学生
「仙台に社会人への教育を専門にしている珍しい企業がある」と聞いて、気になって取材してきました!教育学部に所属し日頃から教育について学んでいるので、学生に対する教育はイメージがつくけれど、社会人に対する教育って何をするのでしょうか…?私たち大学生がふだん受けている教育と、どんな違いがあるのでしょう…?企業にいざ潜入!!

ビジネス教育訓練所ってこんな会社

JR愛子駅から徒歩5分、閑静な住宅街の一軒家にビジネス教育訓練所はあります。

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昭和61年の創業以来、サービス業をはじめさまざまな業界や業種の企業から依頼を受けて、社会人向けの研修を提供しています。依頼の内訳は、新規よりリピーターが圧倒的に多く、毎年依頼が来る企業もあります。北海道から九州まで、依頼を受けて全国各地に出向いています。
研修は、新入社員向けや管理者向けと、対象ごとに異なる内容となっています。主に2泊3日か5泊6日の合宿で行います。講師の平均年齢は30代と、若い講師が活躍しています。

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▲左から鈴木さん、三塚さん

お話を聞いたのは、代表取締役の三塚信二さん(68)と、若手講師の鈴木大知さん(33)の2人。三塚さんは、社会人向けに教育を行う企業に勤めていましたが、36歳のとき転勤を言われたのをきっかけに、そのとき暮らしていた仙台で独立し、ビジネス教育訓練所を設立しました。「妻が仙台を離れることを嫌がっていたし、自分で社員教育をやってみようと思った」と三塚さんは当時を振り返りました。

仙台の企業魅力

潜在能力を引き出す独自の研修

ビジネス教育訓練所の研修では、発声やビジネスマナーなどさまざまな訓練を行います。審査項目があり、すべての項目を突破すると卒業できます。もし研修期間中に卒業できなければ、期間を延長して卒業できるまで指導を続けます。やる気のある新入社員はほとんど卒業できますが、管理者では研修期間内に卒業できる人がわずか1割程度です。
このような厳しい卒業制度には、「諦めずにやり遂げることに意味がある」という三塚さんの思いが反映されています。研修を依頼する企業からは「能力があるにもかかわらず発揮していない社員がいるので、社員の潜在能力を引き出してほしい」という要望があるといいます。そこで、研修の目標には、“意識を変革する”ことや“限界に挑戦する”ことを置いています。

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研修では、参加者全員が同じ上着を着ます。自分を見つめ直すために、日常生活とは異なる環境にいることを認識してもらい、研修に集中できるようにする狙いがあります。

未経験者から講師として活躍

独自の研修を提供しているビジネス教育訓練所ですが、講師は未経験者がほとんどです。鈴木さんも講師の経験はありませんでしたが、入社してから経験を積んでいったといいます。「最初は嫌々研修を受けていた人が、途中から熱心に取り組むようになり、最後にはありがとうとお礼の手紙をもらったこともあります。そういうときにやりがいを感じます」と鈴木さん。

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▲研修で指導している鈴木さん

講師は人が好きという人でないと難しく、合宿を運営するため体力も必要です。そうした適性を見るため、採用を希望する人には、企業に提供している研修に参加してもらっています。
厳しい研修とは打って変わって、職場での社員の皆さんは和気あいあいとしていました。

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意識を変革し続ける

研修を受けた人はほぼ100%顔つきや考え方が変化しますが、いざ職場に戻って今まで通りの生活をしていると、せっかく研修で得たものを忘れてしまうことがあり、それが今後の課題です。企業と連携し研修後の経過を見守ることで、研修中だけでなく「意識を変革し続けること」が重要だといいます。

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▲名刺に記載されているロゴマーク

ビジネス教育訓練所のロゴマークは、ビジネスバッグの取っ手がヒョウになっています。獲物を狙うヒョウのように、仕事で結果を出してほしいという熱い期待が込められています。現状では、講師が研修に加えて営業も行っていますが、「今後は講師の専門性を高めることも視野に入れている」と三塚さんは話しています。

住宅街の一軒家という企業の建物と、個人の潜在能力を引き出す研修という壮大な事業内容とのギャップが面白いなと感じました。職場と仕事の内容は、必ずしも密接に関わっているわけではないのだと、取材を通して気づきました。また、ゆとり教育を受けてきた私にとって、このような熱血指導を行っている企業があるということに、衝撃を受けるとともに感化されました。講師陣の“本気”が研修を受ける人たちの心に響くので、意識を変革させて顔つきまで変化させることができるのだなと思いました。鈴木さんが実際にどのような全力指導を行うのか気になったので、私もビジネス教育訓練所の研修を受けてみたいです!皆さんも、自分ですら気づいていなかった潜在能力を引き出し、新たな自分に出会ってみませんか?
いぐみんいぐみん永遠の大学生
文章:いぐする編集室
写真:大西 峻介(東北大学3年)
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ビジネス教育訓練所株式会社
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この記事を書いた人

いぐみん
いぐみん
「いぐする仙台」のマスコットキャラ“いぐみん”
学生記者のみんなの活動を見守ったり、たまにふらっと取材したりするのが仕事。
趣味は寝ることと、学生記者のみんなの記事を読むこと。
永遠の大学生だけど、それなりに荒波も乗り越えてきてるらしいことが、言動の端々からうかがえる。