テラス

「株式会社ミヤックス」千葉拓也さん【いぐするテラス】

稲葉 史恵 稲葉 史恵
800 views 2018.02.08

だけじゃない生き方

2017年11月22日のゲストは、宮城県内の小学校や公園の遊具などを手がける、株式会社ミヤックスの千葉拓也さん(32歳)です。遊具の設置などを担当されている千葉さんには、会社以外にもうひとつの顔があります。
「腹を割って話すのに、机は要らない」とイスだけで輪になって、仕事や仕事以外の活動について、参加者とざっくばらんに語り合いました。

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好きなことを続けながら働きたい

千葉さんは、宮城県登米市の出身。学生時代は、ジュニア・リーダーとして活躍しました。ジュニア・リーダーは、子ども会活動の支援や地域づくりに取り組む、中学生や高校生のボランティア活動です。

高等技術専門校で電気設備などの技術を学び、卒業後は知人の紹介などを通じて、さまざまな仕事を経験しました。当時の就職活動は、リーマンショックの影響で大変厳しく、「とにかく働き口を見つけたい」という思いでした。
数々の仕事を振り返って、「失敗ばかりだった」と話す千葉さん。ケガも絶えませんでしたが、「失敗したほうが、仕事を早く覚えられる」と、今では前向きに捉えているといいます。

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その後、陸上自衛隊に入隊。4年間の隊員生活を経て、2014年から株式会社ミヤックスでの勤務を始めました。ミヤックスを選んだのは、「やりたいことを続けられる環境だったから」。

千葉さんのやりたいこと…それは、ジュニア・リーダーにOBとして関わることです。ジュニア・リーダーの活動をサポートしようと、19歳で仲間と立ち上げた任意団体「ぴぃす☆かんぱにぃ」では、代表を務めています。
合宿や研修など、時には宿泊を伴う活動もありますが、職場の理解が得られているので、休暇を取得するなどして仕事と団体の活動を両立しています。

学校ではほとんど会話しない子どもが、ジュニア・リーダーの活動に来ると生き生きと話している…
地域で“不良”や“問題児”と見られている学生が、ジュニア・リーダーの子どもたちからは面倒見がよく、慕われている…

子どもたちの居場所を守ること、子どもたちの変化や成長を感じられることが、千葉さんのやりがいに繋がっているといいます。

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△千葉さんの“2枚目”の名刺

千葉さんは、参加者に「将来、何がしたいの?どんなことが好きなの?」などと尋ねました。
参加者には、「自分にできることを探している」という既卒の男性や、「まだ将来のことは考え中」という大学生がいました。やりたいことや好きなことが明確でないという参加者に対し、千葉さんは問いかけ続け、じっくりと向き合っていて、子どもたちと接している日頃の様子が垣間見えました。

「なんでもやってみたらいいのでは。さまざまなことに関わりを持つ中で、自分の好きなことや嫌いなことがわかってくる」。
「やりたいことを見つけたら、自分に正直になろう。何か1つ、輝けるものがあればいい」。
千葉さんの数々の言葉に、刺激を受けた参加者。積極的に行動したいと気持ちを新たにしていました。

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取材協力:株式会社ミヤックス
文章・写真:稲葉史恵(ワカツク)

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