テラス

「株式会社ジョブ・ステーション」池松邦彦さん【いぐするテラス】

いぐする 仙台 いぐする仙台
940 views 2017.07.13

職業人として成長していくこと

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ゲストは、株式会社ジョブ・ステーションの代表取締役社長、池松邦彦さん(61)。おもに製造業への外国人技術者の派遣事業を行っています。
2017年6月13日のいぐするテラスは、「職業人として成長していくこと」と題して開催しました。参加したのは、就職活動を控える大学3年生や、就職活動を終えて来春から東京で働く予定の大学4年生など6名です。

どの会社でも大切なのは人間関係

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池松さんは慶応義塾大学を卒業後、日本航空へ入社。サービス業務、客室乗務員、海外勤務など約20年間の勤務をへて、宮城大学の宮城総合研究所へ出向しました。出向中、大企業とは異なる小規模組織ならではの良さを知り、すすめられたこともあって、当時一部上場したばかりのアルプス技研へ転職。「アルプス技研は技術力をサービスというかたちで提供している会社で、日本航空や宮城総合研究所で学んだことを活かせると思った」といいます。
入社3年目で社長に就任し、約6年間、新サービスや人事制度の構築を手がけました。その後、サービス業を中心とした企業数社で代表を務め、ジョブ・ステーションの代表になりました。
さまざまな会社をへて気づいたのは、会社の大きさは関係ないということ。小さい会社では何でも自分でやる必要があり幅広いスキルが必要とされる一方、大企業ではたくさんの人を動かすためのマネジメントが必要。そういった違いはありながらも、結局どの会社でも変わらずつきまとうのは人間関係の悩みで、人とどう接していくかがテーマだといいます。

仕組みは人間関係があってこそ成り立つ

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アルプス技研の代表時代は、技術者のキャリア形成と顧客へのサービス高質化の両立を実現するための仕組みを、2~3年かけてつくったそうです。仕組み自体はもちろん大切ですが、それがきちんと運用されるためには土台となる人間関係が重要だといいます。
派遣技術者は、派遣先では孤独なことから、横の人間関係をつくるために技術者の勉強会を土曜日に設定したところ、技術者同士が先輩後輩で教え合うようになりました。さらに、勉強会のあとには飲み会を設定し、社員と交流する中で距離を縮めていきました。そういったことが実は大切で、人間関係が良好だからこそ仕組みが成り立つのです。

自分を小さく見積もらず、可能性を広げて欲しい

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「人間関係を良好にするには、人を知ること。そのためには小説などさまざまなジャンルの本を読んだり、旅をしたり、人と出会ったりすることが大切。なぜ人間関係が重要かというと、人は感情の生き物だから」と池松さんは言います。言っていることが多少、論理的におかしくても、仲が良い人であればなんとかなることもあります。問題なのは、論理的に正しくても、嫌いな人だと感情的に受けつけない場合があること。これが最も厄介で、「あの人には言われたくない」ということになりかねません。相手がどういう人間かを知り、関係を構築することが大切で、それはどんな会社に入っても共通しているといいます。
人間関係に悩むことがあると思いますが、この「人間関係の面倒くささに悩むこと」自体が重要で、若いうちは苦労を買ってでもしろというのはまさにその通りなのだそう。独立・転職も良いですが、こういったことは1つの会社に何年かいないと分からないので、一生懸命やることだといいます。また、悩みを相談できるような、同期の友人などを大切にするといいとも。
参加者は「成長を生み出すための仕組みや、リーダーのあり方について話を聞けてよかった」「自分は行動することに対して怖さを感じることが多いので、行動して失敗することで学べるものが多いという言葉が印象に残った」と、それぞれに背中を押されたようでした。

取材協力:株式会社ジョブ・ステーション
文章:ワカツクコーディネーター
写真:稲葉史恵(ワカツクコーディネーター)

次回のいぐするテラスは8月10日♪

※都合により、延期させていただきます。新しい日時が決まりましたら、改めてお知らせします。(2017年8月2日更新)

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