「東京で活躍するには」田美智子さん【いぐするテラス】
会場には様々な大学の学生が集まり、にぎわいました。仙台で活躍している方がお話しすることが多い「いぐするテラス」。今回は、東京を中心に活動している田さんに「東京で働くこと」や「フリーで働くこと」についてお話を聞きました。
キャラクターを伝えて親近感を
田さんはブログやフェイスブックを活用し、活動を広げていったといいます。飲食店向け予約・顧客管理サービス事業をしている「株式会社トレタ」に勤めていた際は、社長観察ブログ「毎日ひとし」を連載。日々のありのままのトップの姿、社内で起こった出来事や働く人の思いを日記のように綴っていました。
サービスを知ってもらうだけでなく、働く人のキャラクターを発信していくことで、人からサービスへ興味を持ち、共に仕事をしたいと思ってくれる人と繋がるきっかけとなるといいます。フリーランスとなってからは、フェイスブックを顧客と直接やり取りする場として活用しています。
好きなことを仕事にする時代
田さんは企業で働いていたころの経験を活かし、現在フリーランスとして広報を中心に、多岐にわたる仕事や複数の企業を繋げる役割を担っています。しかし一方で、資料作り・データ整理は苦手だと赤裸々に語りました。
「多くの経験は好きなことだからできたこと」好きなことだからこそ、様々な業務にチャレンジすることができ、自身のキャリアとなっていきます。学生時代は約30種類ものアルバイトをしていたという田さん。「まずは様々な経験をして、自身の好き嫌い・向き不向きを知ることが大切」と学生に向けて語りました。
出会いを自分のものに
「就職活動に大切なのはコミュニケーション能力」なんて言葉、良く聞きませんか?コミュニケーション能力とひとことで言っても、場面によって必要なスキルは違いますよね。実際に仕事をするうえで必要となるのは、“多世代”とコミュニケーションをとる力です。
田さんは、新卒で「三越」に入社。販売3年を経て、法人外商部へと配属になります。法人外商部の部内や取引の相手は、ほとんどが男性。そのような環境では、相手の好きなことに対して自分から積極的にチャレンジすること、会話の機会やネタを作ることが重要だと語ります。
フリーランスとなった後も、趣味の野球の話で盛り上がり、店の経営コンサルティングを担当することになったそう。社会に出ると学生とは違い、幅広い世代の方と仕事をすることになります。出会った人に自分の人となりを好きになってもらうことで、仕事が楽しく・円滑になる。当然のことのようですが、実際は簡単にできることではなく、努力も必要となることだと感じました。
仕事とプライベートを分けるなんてナンセンス
1つの目的に向かって発信するのではなく、何かを発信することで、それがどんなことへ繋がっていくのかわからない時代だと田さんは言います。そのため、発信する内容は、仕事に関わらず自分自身のこと、好きなことなど様々。
キャラクターを伝えて親近感を持ってもらうことで、仕事に繋がっていく。そして自身を発信していくことで、“好きなこと”を仕事にできるのだと、田さんのお話を聞いて考えました。
取材を終えて
いつ会社が潰れるかわからない現代、大切なのは「好きなものを好きだと伝える熱量」や「自身の魅力や強みを理解し、伝える力」。そう感じたいぐするテラスでした。「自分を発信していくこと」は私自身の苦手なことであるのですが、田さんのお話を聞いて発信することで生まれる繋がりの可能性を逃すのは、もったいないと感じました。努力次第で改善できることなので、行動に移していこうと思います。また、自分の強みや好きなことを理解し仕事にすることの重要性を改めて感じたため、様々な経験を行い強み・好きなことを把握することに努めたいと思います。
取材協力:田 美智子さん 田さんのブログ
文章:古舘 凜子(東北大学3年)
写真:安部 静香(いぐする仙台)
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