「機械時計屋しのだ」命吹き込み 時を動かす
2017年2月に一般社団法人ワカツクと河北新報社が主催した記者インターンシッププログラム「記者と駆けるインターン」。参加学生が取材した感想を紹介します!
取材後記
私は震災前も後も、東北に足を踏み入れたことがなく、被災地といえば、メディアでよく見る津波で建物が流された地域、原発事故の影響で避難を余儀なくされた地域を連想していました。しかし実際に仙台に足を運んでみて、甚大な被害を受けた場所だけが被災地ではないことに気づきました。
「メディアで報道されないことがある。そこにいる人の声を聞きたい」。仙台市内を中心に、長年仙台で店を営んできた篠田さんに取材をお願いしました。
取材を通してわかったのは、サービスや技術を必要とする人の有無は、企業の規模に左右されないということです。篠田さんに直してもらいたい機械時計ファンや、亡くなった祖父の形見で、動かなくなった時計を篠田さんに直してもらった人がそこにはいました。そして、直せなかった時計のことを、時が経っても想い続け、悔やんでいる篠田さんの姿がありました。
私が就職したい企業を考えるとき、大企業や中小企業という、大きい、小さいという尺度で見ていました。しかし、仕事の熱量や質の高さは決して規模と比例するわけではないと今回気づかされました。そのことを忘れずに、自分の熱量をもっとも捧げられる仕事に就きたいと強く思いました。
文・写真
河北新報社インターンシップ15期D班
上智大学2年 高橋惟(2017年2月当時)
【参加者募集】河北新報社「記者と駆けるインターン2017夏」
8月14日(月)~26日(土)の期間で、地元中小企業を取材し、記事執筆のノウハウを学ぶインターン。
詳細や参加方法は、特設ページからチェック!皆さんの参加をお待ちしています。
申込締め切り7月14日(金)
この記事を書いた人
- 一般社団法人ワカツクと河北新報社が主催するインターンシッププログラム「記者と駆けるインターン」。学生たちがチームを組んで、仙台の中小企業や団体を取材した記事を紹介します。ときに励まし合い、ときにぶつかりながら、チームで協力して取り組んだ“軌跡”をお楽しみに♪
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