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【地域で働くってどういうこと?】 タクシー業を通じて知った地域への貢献が実感できる仕事

菅野 智佐 菅野 智佐
133 views 2017.04.06
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宮城に密着したサービスを展開。初めて知ったタクシー業

地域のために働きたいという思いは日に日に強くなっている一方で、自分が働くイメージをまだうまく思い描けない私。ヒントを得たいとインターンとして地元企業で働いた学生に話を聞きました。

「タクシー」と聞いて皆さんはどんなイメージがありますか?
街中でよく見かけ、自力で移動できない時に助けてもらうことはありますが、私もどんな仕事なのか深く考えたことはありませんでした。しかし、「仙台中央タクシー株式会社」の存在を知り、興味を持ちました。創業は大正12年(1923年)と長い歴史があり、タクシー業だけでなく観光や介護・福祉と組み合わせた事業にも取り組むなど、宮城に密着したサービスを展開しているのです。その会社で、2015年10月から半年間インターンを経験し、その後もアルバイトとして現在まで働いている、東北大学経済学部2年の塚本琴音さんにお話を伺いました。仙台中央タクシーを「地域で一番愛されるべく日々努力している会社」と言う塚本さんも、最初は地域の会社として意識していたわけではなかったそう。実際に働いてみたことで、地域に寄り添おうとしているのだなと実感することができたと、ニコニコしながらとっても楽しそうに話をしてくれました!

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東北大学経済学部2年 塚本琴音さん(20)
インターン先:仙台中央タクシー株式会社
北海道札幌市出身

やりがいを実感。学生の経験だって仕事に生かせる

インターン募集当時、仙台中央タクシーでは福祉施設への送迎に加えて、施設スタッフのサポートができる社員を派遣するという新しい取り組みを立ち上げたばかり。そのため、インターン生が取り組むプロジェクトは、福祉事業に対応できる人材育成のための研修プログラムの開発でした。私は福祉に興味があったというわけではありませんでしたが、仙台中央タクシーの専務取締役、神田稔さんと出会い、インターン参加を決断。神田さんが会社の未来について熱く語る姿を見て、実現に向けて一緒に働きたいと思ったのを覚えています。2015年10月から開始したインターンでは、利用者の方に心地よく使ってもらうため、そして、これから福祉に関わる社員さん達の不安を払拭するために、どのような研修が必要なのか福祉施設を回ってヒアリングを重ねました。完成した研修は2月より実施し、参加した社員さんから「福祉に関わる仕事をしたいと思った」という感想を聞くことができました。さらに、ヒアリングをした施設の方との関係性を大切にしたことで、福祉事業の新たな契約にも繋がったのです。様々な経験をさせてくれた会社の皆さんに恩返しができたかなと嬉しかったですね。

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(提供:塚本さん)

インターンとして会社に入ってみて、特に「個人に与えられる裁量が大きい」という所に面白さを感じました。経営陣との距離が近いという中小企業ならではの強みだと思います。研修の内容についてはもちろん、会議での議事録の取り方や事前に議題を共有するといった工夫を提案し、取り入れてもらえることもありました。会議が活発になったという実感もあり、「塚本が来てから仕事がやりやすくなった」と言ってもらえたことも。私が所属していたアイセック仙台委員会という学生団体で得たノウハウを基にした提案だったので、経験を仕事に生かすことが出来るのだと気づき、自分から意見を出すことに自信がつきました。

自分が地域で必要とされていると実感できる仕事

「運転手さんに荷物を持つのを手伝ってもらえて助かった」。「車の運転ができないので、タクシーのおかげで観光することができた」。仙台中央タクシーの利用者さん達のこんな話を聞くうちに、タクシーは身近な存在であり、移動手段がなくても行きたいところに連れていってくれるという役割の大きさに気づきます。乗務員の方々がいきいきと働いているのは、社会に貢献している、人の役に立っている実感があるからこそではないか。元々タクシー業に対して、困った時の移動手段といった表面的なイメージしかもっていなかった私ですが、宮城に密着した取り組みや働いている人達のやりがいを知りました。さらに、地域で働くという意味をタクシー会社以外の様々な仕事においても考えるように。地域で働いている一人一人が欠かせない存在なのだと思うようになりました。

私はインターンを通して、人と話すことが好きだということと、働く面白さを実感しました。将来は幸せな生活を送る手段として「働く」ということが提案できるような仕事に就けたらと思っています。自分の将来を考える際に、安定していることや大企業であるという基準だけではなく、経営層との距離が近く、地域へ貢献していると実感できる会社にも魅力を感じるようになりました。
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取材者の気づき

sugeno
塚本さんがバリバリ働いているということは噂で聞いていて(笑)、どんな経験をしているのかきちんとお話を聞いてみたかったんです。自分の知らない世界に飛び込みながら、経験を会社に還元するという行動力に、刺激を受けました。様々な提案をしてきたことに私が驚いていると「会社のことを考えると意見が出てくるんです」と。真剣に仕事と向き合う姿勢ゆえの言葉であり、そんな塚本さんだからこそ、意見を受け止めてもらい、頼られる存在になったのだと思います。そんな塚本さんはすでに、仙台中央タクシーだけでなく、これからの宮城の福祉環境整備に欠かせない存在になっているのではないでしょうか。私も裁量が大きく与えられるような働き方を理想としていて、情報発信に関わりたいと考えているので、即戦力としてすぐに動けるように、まずは「伝える」という様々手段を身に着け、磨いていきたいと思います。


取材協力:仙台中央タクシー株式会社、東北大学経済学部2年 塚本琴音さん(2017年3月取材当時)
文章・写真:菅野智佐 山形大学3年(2017年2月取材当時)
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この記事を書いた人

菅野 智佐
菅野 智佐
山形大学
生粋の田舎娘、‘すげのちさ’ と読みます。仙台は都会ですね。よく迷子になります(いつもか)。グーグルマップが手放せません。でも地図を読むのが苦手なので使いこなせない…。笑 こんな私ですが、読者の皆さんを取材現場に連れて行くことが出来るような記事を書いていきたいです!