いぐmama

【学生記者が聞く】働きながら子育てできますか？

及川愛結

168 views 2017.02.23

仕事と主婦を両立するための方法が知りたい！

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大学生活も残りわずか、もうすぐ社会人という節目を迎えます。これから先は結婚や出産など数々のライフイベントもあります。結婚や出産をして仕事を続けるかどうか、特に女性は悩むポイントになると思います。そんな悩みを人生の先輩であるママさんたちはどのように解決したのか、今現在はどんな働き方をしているのか聞いてきました。

お話をうかがったのは小学生2人と幼稚園児1人を育てるM.Sさんです。現在は週に3回ほどパートで働く傍ら、月に2～3回イベント司会を行っています。「イベント司会なんてかっこいい！」と思った私はこの仕事に就く経緯について詳しく聞いてみました。

Mさん、イベント司会の仕事に就いた経緯を教えてください。

大学時代にラジオのパーソナリティーを週替わりで担当していたことがきっかけでアナウンサーになりました。一番長く勤めたラジオ局では24歳から6年間働きました。30歳の年の10月に1人目を出産し、5か月後の4月に雇用形態を変えて契約社員として仕事に復帰します。産休に入る前は大きなイベントでのアナウンサーを数多くこなしていました。復帰すると上司から「小さな子供がいる人に大きな仕事は任せられない」と言われ、仕事をもらえない日々が続きます。その上「子供は今頃泣いているだろうね」と上司に言われたり、仕事を分けてくれた後輩が辞めてしまったり、トラブルが続き3月で退職しました。
その後、個人で事務所を探して所属しイベントの司会に呼ばれるようになりました。

イベント司会ってどのような仕事ですか？

結婚式場や演奏会などで司会を行います。他にも「あ♪のねの会」という活動も行っていて宮城県内の保育園15か所ほどでコンサートを開催しています。

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▲「あ♪のねの会」のコンサート

就職活動としていたとき「もっとこうすれば良かった」などと思う点はありますか？

会社のことを幅広く調べるべきだったかなと思います。アナウンサーになることしか考えていなかったので。100社くらい履歴書を送って面接に進んだのは約20社。受かったラジオ局はなく、知人の紹介で入社することができました。当時は定年まで働く気でいたので仕事のことしか考えていませんでした。しかし実際に専業主婦になってみると多方面から人のことを見られるようになったので良かったと思います。仕事も家事も分担が大事で、適材適所に役割を振り分ける必要があるので人間性が向上した気がします。

▲結婚式の司会を行った時の原稿。原稿は自分で作るときもあれば、完成品を受け取って話すときもあります。

仕事と主婦の両立で人間性向上

ささ圭ｰD7K_9074 私はアルバイト先で「主婦は子供がいて大変なんだから学生がシフトを積極的に代わってください」と言われた経験があり、子供が小さいうちは無理して働く必要はないのではと思っていました。もちろんそれぞれの過程の事情があるので一概には言えませんが。M.Sさんも働いていたときに同じような経験があり、正直良い気持ちはしなかったとお話ししてくれました。主婦になってからどちらの気持ちもよく分かるので素直に受け止められるようになったと言います。どちらも経験したからこその人間性向上とはこのようなことだろうなと実感しました。

取材・写真協力：M.Sさん
文章：及川愛結（宮城学院女子大学4年）

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