いぐmama

育児中も「自分らしく暮らす」。そのためには?二人の講師が教えるmamaのはじめの一歩

鈴木恵 鈴木 恵
221 views 2017.03.02

「なんとなく」から「実感」へ。育児と仕事の実際

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22歳になって、私の周りでもお母さんになる人が少しずつ増えてきました。一番身近な人で私の姉が出産を経験し、初めての子育てに奮闘しています。私が仙台は待機児童が多いことを知ったのもこの時が初めて。姉は「もし保育園が決まらなかったら、子育てで働く時間が取れず仕事を続けられない」と、これからの生活に不安を感じていました。

昔に比べれば女性が社会に出やすい時代。「就活中に参加した企業説明会では多くの会社がワークライフバランスの重要性を訴えていたし、働きながら子育てをすることもそこまで大変ではないのかも」実際に姉の話を聞くまで私はそう考えていましたが、身近な人の苦労を見て一変。急に不安になりました。
2月19日に開催したセミナー「mamaのはじめの一歩♪」では、「子育てで自分の時間がなかなか取れない」、「やることが多すぎて、うまくできない自分に自信をなくしてしまう」など、働きたいと考えていても育児で躊躇してしまいがちなお母さんを対象に、「自分のなりたい姿に自分で近づく」ためのお話や、「同じ悩みを持つ人がいる」ことを感じてもらうため、悩みを共有するグループワークなどを行っていました。
参加者の方にお話しを伺ったところ、「フルタイムで働いているので育児と両立するための時間の使い方が難しい。子供が4月からは小学生になるため、環境の変化や心理面で不安がある」ことや、「子供に自我が芽生え始めて、言うことを聞かずぐずってしまうことも増えてくる。自分のやりたいことは子供が寝た後にしている」。子育ての大変さを教えていただきました。
セミナーの中で印象に残っているのは眞野さんがお話されていた「家庭マネジメント」についてと、山田さんの「片付けは自己肯定感を高める」という話です。

時間に振り回されるよりも、自分の思いを形にしていく

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私が驚いたことに参加者の方の多くが育児をしていると自分の時間は一時間もないということ。家の仕事や子供の世話にほとんどの時間を費やしてしまうそうです。
眞野さんが話す家庭マネジメントとは、自分が直接手を出さなくても、きちんと場が回っていくという意味。この家庭マネジメントで大切なことの一つは、自分のなりたい姿を思い描いたり、願いを口に出して伝えたりというコミュニケーションをとることです。今の自分に出来る範囲のことをして、周りの手も借りられるように協力してくれる人を増やすためはどうすればいいのかを考え、「こうしたい、こうなりたい」という思いを伝えなければ協力は得られません。自分の見方を変えたり、言い方を変えることで周りに助けを求められるようにする。私は育児や家の仕事は女の人の仕事、と考えがちだったので自分は一人ではない、周りに協力してくれる人が常にいることを忘れてはいけないなと感じました。
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二つ目の「片付けは幸福感を高める」は山田さん自身の実体験をもとしたお話しでした。育児と仕事の両立で部屋の家の片づけにも手が回らず、会社では片付けも仕事も出来るのに家の中はぐちゃぐちゃ。そんな日々を送ると自分自身も否定するようになり、疲れによる体調不良で会社を退社。会社を辞めることで社会との繋がりが無くなったことに不安もあったそう。しかし、自分を見放さずにいてくれた家族の大切さを改めて感じるきっかけにもなった出来事でもありました。それからは家族、家を始めとした「自分が大切にしたいこと」を中心に考えようと思ったそうです。
「片付けは自分が大事にしたいことを浮き彫りにしてくれる。家や家族を大事にすること、自分自身を大切にすることに繋がる」
私自身、忙しさを理由に自分の部屋すらちゃんと片付けないこともしばしば。確かに、そのせいで起こる忘れ物や失敗によって、自分って何もできないと思いがちになっていました。山田さんのお話を聞いて、綺麗にするために片づけるという考えではなく、誰のために綺麗にしたいのかを考えていこうと思いました。

取材を終えて

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セミナー終了後、参加者の方2人に子供が生まれた当初のお話を伺いました。印象に残ったのは「子供が生まれてよかったと思いますか?」という質問に対しての反応。二人とも笑顔で「よかったです」と。「育児をしている中で、子供がいる生活に幸せを実感しています」、「子供との生活は楽しくて、もっと早く経験したかった」など子供と過ごす生活を話していただきました。

私は、今はまだ子育てと仕事の両立の難しさに不安はあります。しかし今回のセミナーで学んだ、「子供が出来てからの不安や苦労を抱えているのは自分一人ではないこと」、「育児や仕事でどんなに忙しくても、自分のなりたい姿に近づくことは出来ること」を忘れないでいたい。時間がかかっても、焦らず自分自身の力で自分の暮らしを作っていきたい。まず自分にとって大事なものは何か、将来自分に家族が出来た時、最初にこの問いかけを自分にしてみようと思う。

文章:鈴木 恵(東北学院大学4年)
写真:安部 静香(いぐする仙台)

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