【学都ビラキ】成功への道のりはめげずに試行錯誤すること 佐藤大地さん
まず、主催者の一般社団法人ワカツクで2週間のインターンをした学生4名による最終報告会が行われました。
4人のインターン生は、「『学都仙台』というワードをよく耳にするけれど、各学生団体は充実した活動ができているのか」をテーマに18団体にヒアリングし、抱える問題点などを分析・発表しました。ヒアリングの結果、「知名度があまりない」「組織内のシステムが確立していない」等、課題が似ていることが分かりました。団体間の交流が少ないことも課題の一つです。相互協力がしやすい環境を作ることができれば、活動の幅も広げられるのでは。ということで早速その場で、参加者全員での交流会が催されました。
僅かにあった緊張もほぐれたところで、第2部のトークセッションの始まりです。
自分の居場所が欲しくて始めた場づくり
ゲストは佐藤大地さん(28)。現在は地元の宮城県大崎市で暮らしています。2回の大学浪人、大学院を卒業してから1年のフリーター期間を経てセブンイレブンジャパンに就職し、商品販売の工夫などに力を注いでいる「28歳の新卒」です。
東北大学在学中からブログ『人生かっぽ―佐藤大地ブログ』を運営し、日々の体験や恋愛、人生などについて感じた事を綴っています。様々なメディアに取り上げられたり、Evernoteの学生アンバサダーを務めたりしたこともあり、一日で最高30万PVもの観覧数を叩きだしたこともあるそうです。
他にも任意団体「めっせーじ」の代表など、学生の頃から様々な課外活動に取り組んでいた佐藤さん。なかでも大切にしていた事は、様々なイベントを主催することによる「場づくり」です。
「浪人し、大学入学時は誰一人知り合いがいないという環境でした。居心地の悪さからサークルや部活動への参加を避け、毎日大学とバイト先との行き交いだけ。気兼ねない居場所が欲しいと思いました」
ならば自分で作ってしまおう!と行動を起こします。国分町のクラブでパーティを催すことからスタートしました。
友人に他大学からの集客を頼み、自分自身は東北大学から知り合いを呼び…と意識したのは「大学間の連携」。最初こそ自分の孤独を埋めるためだった場づくりですが、規模も回数もどんどん大きくなり、いつしか目的が変わっていました。
「木に早く登るより、ぶら下がり続けること」を重視
大学院を卒業し、1年のフリーター期間を経て社会人になってからも、日々の仕事の傍ら、「場づくり」活動は今も継続して行っています。
「木に早く登るより、ぶら下がり続ける」。佐藤さんは継続することを例えてこう表現しました。
イベントの成功率は今でも決して高くないといいます。失敗の割合は8割にも上り、時には参加者3人の内2人がスタッフというイベントもありました。それでも、残りの2割の成功例を評価してもらえている事がありがたいと話す佐藤さん。
「一つだけの成功コースを目指して企画しますが、大体は失敗に終わってしまう。大切なのはそこでめげずに、また試行錯誤ができるかどうか。成功までの道のりはこの繰り返しです」
取材を終えて
印象的だったのが、佐藤さんがよく使うという「木に早く登るより、ぶら下がり続ける」という言葉。要するに、ものをいうのは継続力ということ。例えば佐藤さんは、イベント告知で知り合いにメッセージを送ることを現在も欠かしません。地道だけれど忍耐強いこの姿勢で時を待ち続けた結果が、場づくりの成功だと話します。
終始笑いが絶えなかった今回のトークイベント。苦労エピソードも明るく話している姿が印象的でした。スケールの大きさから派手なことをしているように感じますが、佐藤さんの「企画力」「人を巻き込む力」「忍耐力」は地道で特に社会に出てから必要とされるもの。「社会人は結果ありきですが、学生の皆さんには過程を楽しみながら活動してほしい」とアドバイスをくれた佐藤さん。この街、学都仙台を、学生皆で楽しみながら創っていきたいと改めて思いました。
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文章・写真:葉坂真奈美(宮城女子学院大学 3年)
編集・写真:安部静香(いぐする仙台)
おもしろそう!と思ったら
これからも、様々なイベントを開催していきます。
・「地域シゴトラボ」は毎月第二月曜日開催
・あの会社で働く人の話を聴ける!「いぐするテラス」は随時開催
・学都ビラキ(ジブンビラキ)の開催情報はコチラから
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