テラス

ITベンチャーへ飛び込んだ、アラサー2人「株式会社アクセル・モード」倉光周平さん、鈴木淳一さん

いぐする 仙台 いぐする仙台
1,035 views 2016.09.15

7月26日は「出張!いぐするテラスinアクセル・モード ~ITベンチャーへ飛び込んだ、アラサー男子2人の熱い想い~」を開催。参加者の2人の大学生と一緒に株式会社アクセル・モードを訪問しました。

「いらっしゃいませ、お客様」会社に入った瞬間、起立したスタッフが出迎えてくれます。

アクセル・モードは2009年に設立しました。
東京に本社があり、2015年7月に仙台支社を開設したばかりのシステム開発を中心とするITベンチャーです。
売り上げは毎年125%成長、社員数は東京本社と仙台で合わせて2016年現在は2年前の約2倍の69人になりました。オフィスはまるでバーのよう。壁はレンガ調、少し照明が抑えられた空間にダーツやベンチが置かれています。
ちょっと年の離れた先輩から後輩へのアドバイスといった感じで、職業観も交えながらお話ししてくれたのは倉光周平さん(31)と鈴木淳一さん(33)。
「自分達が会社を創る」。アクセル・モードは社員一人一人が経営者視点で仕事をしていくような文化で、組織を細分化し、部下をつけることで人を成長させるのだといいます。二人がこの会社に入るまでの道のりをききました。

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「やりたいことができる会社」のアクセル・モードへ(倉光さん)

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倉光さんは現在入社5年目。システム開発と採用業務を担当しています。エンジニアのリーダーとしてチームをまとめながら、これまで5つ程のプロジェクトを担当、携帯電話の加入者管理システムや、製薬企業、不動産企業などのWebシステム、業務効率化のための業務支援ツールなど、様々なシステムを開発してきました。
また、採用では採用計画の立案や広告代理店との調整、求人記事の作成、応募者の選考などを行うメンバーをまとめる立場です。
北海道出身の倉光さんは地元の大学院へ進学、新卒で技術者として大手コネクタメーカーに入社しました。「ものづくりに関われればというくらいで、入社を決めた」といいます。入社して配属された工場ではラインの作業がメインで開発に携わることができませんでした。「このままでいいのだろうか」。競争心が強い倉光さんは、将来を想像してやりきれない気持ちになりました。
「会社でできないなら自分でやろう」。起業を決意し、当時流行していた携帯端末を購入することから始めました。市販の本を読みながら独学で取り組みましたが、一人ではスキルも環境も足らない。組織の力を利用することの必要性を強く感じていた時に見つけたのが、創業したて、当時はまだ社員も数人だったアクセル・モードでした。「裁量権があり、結果を出せば、やりたいことを実現できる環境」に強く惹かれ、社長や役員との面接でも意気投合、2011年に転職してきました。

仕事の目的はお金を稼ぐことじゃない(鈴木さん)

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宮城県出身の鈴木さんは2015年に入社したばかり。倉光さんと同じく、採用業務とシステム開発業務ではリーダーとしてチームをまとめています。
中学卒業後に「早く働いて稼ぎたい」と県内の高等専門学校へ進学。卒業後は得意だったプログラミングでものづくりがしたいと大手ITの小会社にエンジニアとして入社しました。
6年程働いた頃、「うちに来ないか」と声をかけてくれた会社に転職。年収があがり、マネジメントの立場になって仕事が充実したものの、非常に忙しく、自分自身が直接ものづくりに関われなくなったことから、5年程で退職しました。
改めて自分の働く意味を再考したいと、半年程度の自分探しの旅とでもいうべく時間の中で、「お金を稼ぐことが目的ではなくなった」と言います。仕事を選ぶ基準は「誰と働き、何をするか」に変わり、「裁量があり、好きなことができる会社」のアクセル・モードに就職しました。

取材を終えて

「好きなことができる会社」。
倉光さんと鈴木さんから共通して出てきた言葉です。
参加した学生は、「必ずしもやりたいことが無くても、一度失敗しても大丈夫」という先輩の声に安心していた様子でした。「友達も呼んで聞かせてあげたい」「普段、学生生活を送っていても社会人の方にお仕事やこれまでの人生経験をお話し頂く機会はなかなかないので、良い機会になりました」とも。

「お客様のお帰りです」。
その言葉に背中を押され、「実際のオフィスで、社会人から話を聞くことはできたため、良い機会となった!」と、気持ちよく会社を後にしました。

文章・写真:ワカツクコーディネーター
写真:株式会社アクセル・モード

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