チャレンジ

【ワタシゴトレポート】AR(アール)

ワタレポインターン
400 views 2016.02.19
「ワタシゴトレポート」は、地域の中小企業で活躍する方々への取材を通じ、地域の仕事や組織の魅力を発掘・発信するワカツクのインターンシッププログラムです。参加学生は将来のキャリアを考えるきっかけを見つけるため、取材・執筆活動を行いました。

有限会社AR(※以下、アール)は、「イキイキ」「ワクワク」を合言葉に飲食店経営、店舗企画プロデュース、雑貨販売を行う会社です。2004年、宮城県名取市に「らーめんなると家」を開業し、現在は仙台とロシアに計6店舗の店を展開しています。社長の丹野浩行さんにお話を聞きました。

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▲社長の丹野浩行さん(左)

丹野さんの挑戦と苦労

「人生は一度きりだからイキイキした人生を送ってほしい」という丹野さん。大学を卒業後、飲食業界の会社に就職し、焼き肉屋の運営を任されていた経験があります。将来につながることはきつくてもできるという考えがあったため、丹野さん以外の新入社員が入社後まもなく会社を辞めてしまう中、仕事を続けました。

もともと独立志向があり、宮城県名取市に自分のお店「らーめんなると家」を開業。

「立地が悪い場所だったが、そこで成功できれば本当の成功だと思い、3年間は休みもなく自分には一円もはいってきませんでした。周りからどう思われても、続けることができたのは、将来につながることはきつくてもできるという考えがあったからです。」と当時の苦労を教えてくださいました。

社員への想い

店舗の数が増え、社員数も増えている中、アールでは週に1回「勉強会」を開催しています。自己啓発の本を用いたり、外部講師に講義をしてもらうなど、個人の能力を高めています。また、普段なかなか関わることのない別の店舗で働いている社員同士の交流もでき、会社全体の団結力を高めることにつながっているそうです。

「成功の経験は多い方がいい。しかし、たくさん挑戦しないと成功できない」と話す丹野さん、社員に多くの経験をしてほしいという想いで、講演会や、海外に仕事で行く際には、社員を数名連れていくこともあるそうです。

また、3年前からは全社員で経営計画を考える取り組みを始めたアール。店舗ごとに責任が大きくなるものの、イベントやコンテストに参加するなどの経験にも繋がっています。いかに自分のやりたいことを伝えられるかで、取り組みを実現するかが決まるため、社員のアピール力の強化につながっています。

今回の取材中に「カフェがやりたい」と丹野さんに伝えていたのは、入社2年目の及川さん。「力仕事が大変だと感じることもあるが、楽しい」と言います。

お客様への想い

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▲2014年6月に仙台一番町にオープンした「麺屋政宗 分家」

「イキイキ、ワクワクを届けたい」という理念を大切にしているアールでは、海外にもお店を展開中。宮城県内にある店舗と変わらず心地よさを届けるため、日本人の良さを伝えるために、あいさつや笑顔を心がけた店づくりを続けているそうです。

「目の前の人が困っていたらその人が欲しいと思うものを提供したい」という想いや、「日本のおもてなし」を伝えるためなら、飲食に限らずに事業を広げていきたいと、丹野さんは今後の展開について話してくださいました。

取材後記

行動していきたい

丹野社長のお話は、自分自身の「イキイキした人生」について考えるきっかけになりました。何事も考え過ぎてすぐに決断ができず、結果あきらめてしまい後悔したこともあるので、学生のうちにできること、今やりたいと思うことから積極的に行動してみたいと思うことができました。

また、社長や社員の方に取材をすることやそれまでの準備などの経験は、初めてのことも多く時間がかかってしまい大変なこともありましたが、たくさんの人と話し合いを行ったり、経験できないことを多く経験できたため、インターンシップに参加してよかったと思いました。

文章:石塚紗恵(仙台青葉学院短期大学1年)
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