チャレンジ

【ワタシゴトレポート】エアライズ

ワタレポインターン
259 views 2016.02.23
「ワタシゴトレポート」は、地域の中小企業で活躍する方々への取材を通じ、地域の仕事や組織の魅力を発掘・発信するワカツクのインターンシッププログラムです。参加学生は将来のキャリアを考えるきっかけを見つけるため、取材・執筆活動を行いました。

株式会社エアライズは、飲食店舗貸出サービス「share cafe」を軸に飲食店、販売促進といった事業を総合支援する会社です。店舗を利用した各種イベント企画運営や販促物製作、広告代理事業も行っています。代表取締役の丹野真志さんに話をお聞きしました。

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バーテンダーから起業家へ

丹野さんは高校生の頃から学費を稼ぐために和菓子屋でアルバイトをしていました。高校卒業後、居酒屋で働いていた時に店長から「ドリンクを作って」と言われます。丹野さんはそれがきっかけでカクテルを作るのが好きになり、お酒の種類に詳しくなりました。さらに技術を磨きたいと思った丹野さんは、19歳で上京し約2年間居酒屋で働きました。

人と違うことをやりたいと考えていた丹野さんは、25歳までに起業しようという目標を持っていました。居酒屋で学んだ技術と東京で流行っている物を仙台の友人に伝えたいという気持ちから、地元仙台に戻ることを決意。仙台に戻り、起業資金を貯めることに専念しました。

丹野さんの仕事に対する姿勢は「ダラダラしないでメリハリつける」ということ。ある人から「20万円稼げる仕事があるからやってみないか」と仕事の紹介を受けたときは、普通の人が5日かかることを2、3日で終わらせていました。

丁度25歳で準備が整い、起業する目標を達成することができました。

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未知の場所に飛び込んで行く勇気

丹野さんは仕事をする上で大切なこととして「どの会社もインターネットを利用して問題を解決していくため、その企業のオーナーは何もすることがなくなってしまう。インターネットに頼っていれば自分でも調べられるので人を雇う必要がない。取引先の場所が分からないのであれば自分で見に行って写真を撮ってくる。そういった自分の目で確かめてくる行動が取れるかが重要だ」と言います。

また、「仕事だけではなく親しい相手との付き合い方でも同じことだ。例えば友人と2人で飲みに行き、お互いが考える店で直接目に入った店に行ってみる。それは2人にとって入店経験は一度も無く、事前に調べてもいない店であるため未知の場所と言える。このような場所を求めていくことでいろいろな発想が浮かんでくるため、企画を考える際に良いアイディアが生まれてくる。こういったチャンスがあるから現状維持にならないで未知の場所に飛び込んでいく勇気が必要だ」と、語ってくださいました。

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▲株式会社エアライズが運営する「ブッフェ & レストラン ルロアヴァン

「share cafe」を始めたきっかけ

エアライズが提供する「share cafe」は独創的に自分のお店をコーディネートして1つの店舗空間を複数人で利用するレンタルカフェの開業支援サービスです。「作ってみたら面白いのではないか」とスタッフが提案したことが、「share cafe」を始めたきっかけでした。

「開業支援の事業は、仙台では展開している会社が少ない。地域とのつながりが強い地方では、開業支援を無料で行っていることが多く、開業支援にお金をもらって提供することが難しい。友人からの開業支援の依頼が多いため、この仕事を事業化して仙台で始めることを決めました」と丹野さんは言います。

取材後記

自分で限界を決めないこと

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丹野さんのお話を聞いて一番心に残った言葉が「自分で限界を決めるな」です。
今まで目標にしたい人がいるからその人のようになろうとか、テストで80点以上取るというように目標を立てていましたが、実はそれは無意識に自分で限界を決めていたということに気づかされました。
今回のインターンシップは約二週間という短い期間ではありましたが、人の話を聞く姿勢やメモを取ることの大切さなどいろいろなことに気付くことが出来ました。そして取材は一人でするものではなく、質問が思いつかなかった時に別の視点から質問を考えてくれる人や写真を撮ってくれる人がいたからこそこの記事を書くことが出来たので大変感謝しています。

文章:上野晴貴(東北学院大学3年 )
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