テラス

企業の助けになりたい「リージョンズ」菅原大さん

鎌田尭 鎌田尭
616 views 2015.12.01
11月17日、HSGビル1Fの共有カフェスペース「ごくり」で「いぐするテラス」が開催されました。参加者は女性6名、男性1名の計7名。東北学院大学の3、4年生が中心でした。

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本日のゲストは菅原大さん。現在働いている「リージョンズ」は首都圏を中心に就職した人の地元企業へのU・Iターン「転職」をサポートする会社です。菅原さんは転職者と採用側企業の両者を結び付ける「キャリアコンサルタント」として活躍しています。
東北学院大学を2010年に卒業後、大手日用雑貨商社に入社。2013年、現在勤めるリージョンズでの第一歩を踏み出します。
今回のいぐするテラスでは菅原さんに、リージョンズへ転職したきっかけとキャリアコンサルタントの仕事についてお聞きしました。

企業の「助けになりたい」が転職のきっかけ

入社後、菅原さんは山形エリアに配属されていました。その際に得意先の店の経営がうまくいかなくなる場面に遭遇しました。
得意先の店は新しい人材を確保することができず、さらに震災の影響で客足が減っていました。「良い人材が採用できていれば良い方向に変わったのではないか、助けになりたかった」と菅原さんは当時を振り返ります。
そんな中出会ったのが、転職者の採用をサポートするリージョンズでした。企業理念の一文に記されている「暮らしたいところで思い切り働く」は「宮城で働き、地元を盛り上げたい」と思っていた菅原さんにとって運命的な出会いでした。菅原さんは日用雑貨商社からリージョンズへと転職しました。

あなたにとって「いい会社」とは?

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菅原さんの仕事は大きく分けて2つです。1つ目は経営者と相談しながら、企業として欲しい人物像を探ること。2つ目は転職したい人の思いを探ること。この2つを総合的に考え、企業と転職したい人のマッチングをしていきます。両者の思いをしっかり把握することが求められる仕事です。
『あなたにとって「いい会社」とは?』。菅原さんが転職したい人に必ず問いかけている質問です。人によっていい会社の基準は変わります。収入、勤務地、余暇…。基準となる項目は多種多様です。
菅原さんは項目の「優先順位」を決めてもらうことで、転職したい人が何を一番会社に求めているのか探り出しています。菅原さんが出会った人の中には「自分のやりたいこと」を重視し、前の仕事よりも給料が低い職に転職する人もいました。

自分の志望していない業界でもやりたい仕事が見つかる!?

企業の採用情報には様々な項目があります。会社名はもちろん給与や休日、福利厚生、職務内容などが記されています。参加した学生の大半が給与や休日といった情報を真っ先に意識していました。
 「給与や休日、会社名よりも職務内容を意識してほしい」と菅原さん。
自分の志望する業界や会社以外でも、よ~く探してみると「職務内容」が「やりたい仕事」と合致する場合があります。
「違う業界でもやりたいことができる」と菅原さんは語ります。

取材を終えて

『大切なのは「自分のやりたいこと」』

今回、菅原さんのお話を聞き「自分のやりたいこと」のためなら「転職」も1つの選択肢であることを知りました。印象的だったのが「前の仕事よりも給料が低い職に転職した人」の話です。
お金より「やりたいこと」や「楽しめる仕事」を自分で見つけていくことも人生のうえで1つの選択肢だと感じました。
「いぐする仙台」の取材を通し出会った社会人の中に、眼を輝かせながら自分の仕事について語る人がいました。仕事を本当に楽しんでいる方なのだと思いました。
「自分のやりたいこと」を追求し続ければ、私が出会った社会人のように輝くことができるのだと思います。

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文章・写真:鎌田尭(東北学院大学 4年)

いぐするテラス参加者の感想

宇佐美明佳さん(東北学院大学教養学部4年)

terrace30_4今回のいぐするテラスでは普段はつながりのない社会人と話し、転職のきっかけなど普段は聞き辛い部分を聞くことができました。今までは大手志向でしたが、自分のやりたいことがあれば「大手企業である必要はない」と思えるようになりました。菅原さんのようにどうやって楽しく働き、イキイキしながら生きていけるのか考えたいと思いました。
 今日の話を聞き、生涯一企業という考えに固執しなくてもいいことが分かりました。自分なりの「優先順位」を見つけ、企業を探していきたいです。

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