新しい生活スタイルを提案!「株式会社Magenta」
Magentaってこんな会社
株式会社Magenta(マジェンタ)は「杜の都・仙台」を象徴する仙台市青葉区の定禅寺通りにあるお花屋さんです。
2012年に開業し、今では、3人の従業員が働いています。個人のお客さんだけでなく、企業や、隣にある結婚式場のお花も担当しています。代表取締役の山田剛さん(40)は、丈が長い、コートのようなブルーの仕事着が似合っていてとても素敵!
「サプライズ」で差別化を図る
「小さくても一本一本にこだわりのある心のこもった花束をもらう方が嬉しいと思うんです」
マジェンタでは、山田さんが花の色や形、質感にこだわりを持って買い付けているため、種類は20~30に絞って置いています。紫色の花が多く、ぼってりした大きなつぼみから、可憐な小さなつぼみの花もありました。
仙台の市場で一本一本吟味するのはもちろん、仙台では手に入らない珍しい花は東京から取り寄せたりしているそうです。
「花束には花だけでなく、ちょっとしたサプライズの要素も入れています」と、山田さんが取りだしたのは、年代ものの洋書。花束に添えると、雰囲気が変わってオシャレ!
山田さんは海外に興味があり、視察と洋書の買い付けのためにヨーロッパか、ニューヨークまでよく足を運んでいるそうです。
花束をもらう人の性格や年齢、雰囲気などを思い浮かべながら花を選んでいきます。
山田さんの経験とセンスで花と花の色合いや大きさのバランスをとっていきます。
ラッピングは茶色などの暗い色にして、アンティーク調を作り出しています。
最後に英字の紙をとめて
完成!じゃん!
「これがマジェンタの花束です」。
山田さんが花束をプレゼントしてくれました!
カメラマンとして同行してくれた鈴木さんにも!
花束をもらうのはやっぱり嬉しい!顔を近づけると、なんともあまーい香りが!目を閉じるとお花畑が見えて、一瞬、取材のことを忘れてそうになりました(笑)
「買ってもらうための努力」よりも大事なこと
「花を買っても、飾る方法がわからないお客さんが多かったんです」と、山田さん。「買ってもらうための努力よりも、花を飾ってもらう提案をしています」。
今後は、花瓶以外にも花を飾れる方法を知ってもらい、実際にものを作ってみるワークショップを開催しようと考えています。「花の飾り方が分かればもっと身近になる。生活に取り入れて花を買ってくれる人が増えるといいですね」。
「花を飾れば、生活リズムが変わると思うんです。花の不思議な力で、生活にもっと貪欲になってほしい」と山田さんは言います。花を飾ったら、自然と部屋を掃除したくなる。すてきな生活を送ろうと努力するようになる。花1本で自分の生活がガラリと変わっちゃうかもしれないなんて、すごい!!
お花から生活デザインへ!たくさんの人を喜ばせる!
「人を喜ばせることがお店をやっていく上で一番大事なことだと思います」。
色や形、質感にこだわり抜いた花を使う。海外から仕入れた英字の紙や独特の包装紙でサプライズ感を演出する。花の飾り方を教えて、彩りのある生活を提案をする。これらは全て、山田さんの「人を喜ばせたい」という想いからきていました。
「お店をやっていて大変なことはありますか」という質問に、しばらく考え、「特にないかなぁ」と答える山田さん。本当に好きなお花を仕事にしていて、自分が心から楽しんでやることが、人を喜ばせることに繋がっていくのではないかと感じました。
山田さんは、今後、お花から生活のデザインに活動を広げていきたいと考えています。「花そのものを売りに行くというよりも、どういう使い方をしてもらえるかを売りに行っています」。お花屋さんというよりも、広告代理店みたい?!
友達とお茶をしたり、カラオケや、ご飯を食べに行くのと同じような感覚で花を生けに行く。これまで考えたこともなかったけど、いいかも!!「今日なにする?お茶?カラオケ?ご飯?それとも花生ける?」って今度友達を誘ってみようかな。
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撮影協力
- 東北学院大学3年(執筆当時)