テラス

NPOで働くリアル!「NPO法人東北みち会議」ー第13回いぐするテラス

根本 もっさん
307 views 2015.01.21
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働く大人に聞いてみよう!

社会で働くオトナからリアルな仕事の話を聞く座談会「いぐするテラス」。
第13回目の今回は、仙台市に事務局を置き、東北六県で活躍する「NPO法人東北みち会議」事務局長の安藤美樹さんをゲストにお招きし、NPOに就職するまでや、普段のお仕事などについてお話を伺いました。

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「このマスとか見たことあります?9個のマスに自分で思いついたことを書いていって、その中の1つを真ん中に持ってきて、また9個アイディアを出していく『マンダラート』っていう手法なんですけど。

アイディア出しの効果的な手段「マンダラートチャート」を使って自己紹介をしてくださった安藤さん。自己紹介から既に勉強になります!

ちなみに安藤さんは旅行が大好きで、既に国内では41都道府県を制覇しているのだそう!
いろいろな地域を回るのが元々好きだったことから、今の「道の駅」に関わる仕事も楽しく出来ているのかもしれない、とのことでした。

新卒でNPOに就職!

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大学までは、地元の岩手県で過ごしていた安藤さん。今でこそありふれた存在になりつつありますが、当時は大学生にとって「NPO」という存在はかなり珍しかったのだそうです。
大学の講座で「NPO論」という名前を見つけ、感覚的に面白そうという理由で受講したりしていたところ、4年時に、偶然知り合いの先輩から「アルバイトしてみない?」と声をかけられ、とあるNPOでアルバイトすることに。

一番はじめに関わったNPOのお仕事は「道路のアダプト(アドプト)・プログラム」。何気なく生活していると忘れがちですが、「道路」は作るだけでなく、誰かが維持・管理をしなくてはいけません。江戸時代には「道普請」という言葉があり、地域住民が自分たちで道路の補修や管理をやっていたのだそうです。

「アダプト・プラグラム」は、道路や川など、その地域における「社会資本」を地域住民たちで大事に管理していこうというプロジェクト。

例えば、近隣の歩道のごみ拾いや花壇などの植栽管理も、アダプトの一つ。
行政と協働し、近隣の自治会や、企業を巻き込んで一緒に作業をしたり、時には、道路脇や公園の植栽管理の作業や勉強会も行ったそうです。
この活動を通じて「道路は土木工事をする方だけが関わるものじゃなくて、自分たちでも参加できることはあるんだ」という感覚を持つことができたそうです。

これは、岩手県八幡平市の松尾鉱山で関わった環境再生のプロジェクトにも共通していること。
それまで研究者だけが行っていた緑化再生に、市民を巻き込んで植樹活動をするプロジェクトも立ち上げました。
徐々に参加者は増え、年2~3回の植樹の日には、200人近くが集まる恒例行事になったそうです。

これまで行政や一部の人だけが行っていた活動に、「市民も一緒に参加する」ことで、関心・愛着が生まれる、など参加者の意識の変化を感じたそうです。

就職で迷った際に大事にしたもの

安藤さんは元からNPOに就職しようとしていたわけではなく、一般的な「就活」もしっかり行い、地元企業や金融機関からも内定をもらっていたそう。

その状況でNPOの代表から「うちで働く?」と誘われ、どちらの道へ進むかを悩んだ時に、安藤さんは「2、3年経った時に自分が何をしているか」を想像したそうです。

金融機関で働く自分は全く想像できないけど、これまでの経験もあり、NPOで活動する姿は自然と想像することができる。加えて、例えば「3年後やめる」と考えたときに、たくさんの方に会えて多くの経験が積めるのはどちらだろうと考えると、やはりその答えも「NPO」でした。

安藤さんは「NPO法人東北みち会議」に就職し、数年間盛岡の事務所で働いた後、仙台事務所を立ち上げるということで仙台に仕事場を移すことに。

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現在は、東北の「道の駅」を魅力的に紹介するフリーペーパー「michi-co」の編集を行いながら、東北六県にある「道の駅」を活用したスタンプラリーの企画などを行っているそうです。
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NPOで働く難しさとやりがい

現在では世間の「NPO」への知名度は随分上がりましたが、いまだに「NPOで働いています」と答えると「え、じゃあ本業は?」「NPOってボランティアなんでしょ?」といった声をかけられることがあるそう。

「NPOで働いているって給与体系はどうなっているの?」と初対面の方に尋ねられて苦笑することもあり、まだ「NPOで働く」という行為は一般に普及しているとは言えないようです。

そんな難しさもありながら、安藤さんは今の仕事に大きなやりがいを感じているとのことでした。

「業種・世代関係なしにいろいろな方に出会える」
「地域に近いところで仕事をしている実感を持てる」
「マニュアルがあるわけではないから、自分でそういうものを新しく作っていける」

そのようなところに、安藤さんはNPOで働くやりがいを感じているそうです。

「嫌々やってると必ず相手に伝わるし、なんとなくやっていると絶対マイナスの結果が出てくるんですね。だから自分が楽しめるところまで突き詰めるんです」。

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「単に楽しいことだけやる」ということではなく「楽しんでやれるところまで突き詰める」。安藤さんの言葉に、参加した学生のみなさんも納得の表情を浮かべていました。

東北六県の「道の駅」をつなぎ、地域活性に繋げる「NPO法人東北みち会議」。
参加した学生のみなさんからは、「今回『道の駅』PRのヒミツをきいて、ますます興味関心が深まりました。次回「道の駅」に行ったときは、また違った視点で見ることができるかなととても楽しみにしてます」「道の駅の様々な役割や機能を知ることができました。”地元から盛り上げる”ための新たな発見ができました」といった声が聞かれました。

いぐするテラスは毎週水曜開催

いぐするテラスは毎週水曜日18時30分から開催しています。
次回1月28日のゲストは、東北を中心に関東・北海道へ幅広く活動する総合美容ディーラー、株式会社アポロ商事の営業マン、高内真人さんをお招きし、美容業界のリアルをお聞きします。
参加希望の方は、こちらのイベントページで「参加」ボタンを押していただくか、nmt_tnm@wakatsuku.jp まで参加の旨をメールでご連絡ください。
初めてイベントに参加される方も大歓迎です。皆さんのお越しをお待ちしています!

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