【休学サークル】休学した人、したい人へ―第0回ミーティング
休学サークルはじめました
休学サークルとは「休学したい人たち」と「休学してる人たち」が集まり、情報交換したり何かを仕掛けたり、のんびりしたりするサークルです。
そんなサークルが2014年11月19日活動を始めました。
第0回は休学サークルの活動内容を決めていくところから。
休学サークルで「できたらいいな」と思うこと、「実際こんなことで困った」という経験談などを、休学者や休学希望者でブレインストーミング(アイデア出し)していきました!
休学ってどんな感じ?
休学サークル参加者第1号は、東北大学休学中の位川 洋太(いがわ ようた)さん。
工学部に入学したものの興味が無く、経営に興味を持ち経済学部の編入試験に向けて休学。
1年間勉強漬けの日々を送ったそうです。
努力が実り、希望する神戸大学の試験に通りました。
根本:そもそも休学したい人ってけっこういると思うんだよね。編入したい人もたくさんいると思う。
位川:入学前に自分が向いている専門が分かっていない人が多いと思うんですよね。みんな学びたい事ではなく得意科目で入ってくる。
根本:前に会った人で、数学が得意で大学に入ったんだけど数学に学問としての興味がなくて困ってた人もいたなあ。
根本:休学中は何をしていたの?
位川:休学中はほぼ引きこもり。家具を作ったり、観葉植物を仕入れたりしてましたね。
コーヒーが好きなので、1人で豆を焙煎したり抽出したり…。
根本:楽しそう(笑)
位川:休学をしている間、家の中身がどんどん変形していきました(笑)
休学に向いている人、向いていない人
根本:人と会わないと寂しい人は休学に向いていないと思うんだよね。位川くんが良い休学生活を送れたのは、何かを作る事をしていたからなんじゃないかなって。何かを作るって精神的に安定すると思う。
位川:それもあると思います、でも僕は受験のために休学したんですよね。1日平均11時間勉強していて、一時期は職員より図書館に行ってました(笑)
位川:休学当初は、家族にとって休学するという事が不安材料になってしまって…。休学すると金がかかるじゃないですか。休学という事に対し、結果が伴った事が良かったです。
根本:休学ファンドとかあったら良いよね。
位川:休学すると経済的な問題が出てきますから、それがあるといいですね。
何があれば休学しやすかった?
位川:日本は専門が学部で区切られちゃうじゃないですか。
根本:うん。
位川:どの授業をどれだけとったか?によって専門が分けられるのが良いと思うんです。自分が興味を持った事が専門になればよい。アメリカはそう。
根本:それが当たり前なんだよね。
位川:僕が工学部にいるとき、経済学を学ぶのはすごい難しかったです。先に専門性を決める危険性があると思うんです。
根本:決めると他に興味が行かなくなる。
日本では休学に対する風当たりが強い?
海外では「ギャップイヤー」と呼ばれる、大学や大学院の入学前に一定の猶予期間を持つことが推奨されているといいます。
その期間にワーキングホリデー、語学留学など普段では体験できない事をする人も多いようです。
日本での休学の位置づけも話題に上がりました。
位川:海外のギャップイヤー、合格が確定したら1年間は勉強しなくてもいいんですよね。でも、休学は日本で認められていないと思います。
位川:休学はやる事がないとつらい、何かやる事があれば落ち着く。
根本:日本は何も考えなくても、ある程度生きられるからね。はずれちゃうときついけど。
根本:休学をする事によって、何かを考えざるを得なくなる事が大事だと思う。休学をした人の中には哲学があるなと思うことが多いんだよね。
ここで位川さんが用事のため席を外し、入れ替わるように次の参加者、長谷川 颯也(はせがわ りゅうや)さんが参加してくれました。長谷川さんは現在東北学院大学の4年生、休学をしたいと考えていました。
休学したいとき、何がハードル?
長谷川:やっぱ親。世間体ですよね。結局ダブったよね?っていう目だと「あれ、お宅のお子さん社会に出ていないの?」的な(笑)
根本:やっぱ世間体だよね。ちなみに長谷川君は休んだらなにしたい?
長谷川:映像を作りたいですね。休学すると自由に時間をつかえて、いろんなものが撮れる。半年ぐらい休学して、いろいろ撮りたいです。その事でいろんな経験を積める。映像会社は新卒より実力ある中途が欲しいから、卒業するより有利なんです。
休学サークル、これから何をしていく?
次第に大人たちも集まり、休学中にあったら良かったこと、こんなのがあると面白い!についてアイデア出しが始まりました。
休学をするとき、こんなのがあると嬉しい
休学ファンド構想
休学で最も困るものがお金
⇒休学を応援する人たちから資金を募る
⇒休学を経験した経営者は少なくない数いるはずなので、その方々に働きかける
『休学マガジン(仮)』構想
休学者のアウトプットの場がほしい
⇒休学理由や休学中の活動を集めた本・サイトをつくる
コンテンツ案
・海外で行われているギャップイヤーなどについて紹介する
・休学した有名人のインタビュー
⇒休学した経営者、芸能人はかなりいるのでは
Bigissue的な展開
⇒休学者が「休学マガジン(仮)」を売り、その資金が「休学ファンド」に
休学旅行
⇒休学者で旅をする
⇒休学者の旅の様子を『休学マガジン』で紹介
・響きがいい
・旅のしおりを作ってみる
⇒修学旅行なら1週間が限度の「旅のしおり」が3ヶ月分になったりしている
今後も定期的に休学サークルは活動をしていきます。
興味のある方はこちらのFacebookグループにお気軽に参加申請してみてください!
この記事を書いた人
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web大好きの開発者。デザインやシステムをいじったりする事に無上の喜びを感じる。
ワードプレスを中心としたwebサイト制作をいつもやっている。
ヨット、山登り、釣り、サーフィン等アウトドア好きという設定だが、最近は海にも山にも行けてない。行きたい。
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