帰ってきた伝説のサーファー! サーフショップ「ベアフットサーフ」
震災後、再建したサーフショップ
日本のサーフィン界では知らない人はいないと言われる「北の雄」、越後一雄さん。東日本大震災で海岸から30メートル圏内にあった自宅と店舗を跡形もなく流されながら、現在は宮城野区蒲生にでサーフィンショップを再建しました。
越後さんに、サーフショップ「ベアフットサーフ」に懸ける思いをお聞きしました。
ベアフットサーフ外観
本日はベアフットサーフの越後一雄さんにお話をお伺いします。よろしくお願いします。
※東北大学文学部4年。祭りのたびに実家に帰る生粋の祭りっ子。
越後さん
よろしくお願いします。
※「ベアフットサーフ」経営者。仙台新港で初めて波に乗った「伝説のサーファー」。
金森:こちらのお店ではどのようなことをしていらっしゃるんですか?
越後さん:サーフィンとですね、スタンドアップパドルボードという立って漕いで遊ぶ道具を扱っています。
スタンドアップパドルボード。
女性や子どもでも気軽に始められるサーフィンとして近年注目されている。
金森:こういうボードを扱っている以外に教室もやっていらっしゃるんですよね?
越後さん:そうですね、サーフィンスクールもやっていますし、SUPスクール(スタンドアップパドルボードスクール)もやっています。
ベアフットサーフの歴史
金森:越後さんは昔からずっとサーフィンをしていらっしゃったんですよね?
越後さん:ええ、もう50年近く、50数年になりますね。
金森:サーフィンショップを始めたきっかけはなんだったんですか?
越後さん:ひとつはね、お店がなかったんですよ、宮城県に。それがひとつ。
もうひとつは、自分がやってみて面白いなと思ったものは、みなさんがやっても面白いんじゃないかなという発想から、お店を出すことになったわけです。
金森:お店が出来たのはいつ頃なんですか?
越後さん:1970年代…68年くらいからやってたもんで、かなり昔からやっております。
金森:今のこのお店は、新しく作ったんですよね?
越後さん:ええ、ちょうどできて1年になりますね。
金森:新しいお店ができるまでの経緯を教えてください。
越後さん:亘理町でお店をやっていたのですが、震災で全部流されまして。今も復興のめどが立っていないというか、進んでないもんで。やっぱり、お客さんもお店がないと(サーフィンが)できないから。できれば、早くみなさんに道具を供給できるようにということで。
元々、仙台新港でお店をやってたもんですから、もう一度原点に戻って、お店をやろうということにしました。
仙台新港で初めて波に乗った男
金森:そちらの仙台新港で「初めて波に乗った」のが越後さんというお話をお聞きしたんですけれども。
越後さん:ええ、そうなんです。いろんな浜でサーフィンをしていたんですけれども。その頃はどの浜がいいのか、いつがいいのか、状態はどうなのかということが分からなかったんです。いろいろなところから聞いて、たまたま行ったら(仙台新港は)すばらしい波でね。その時から新港にずっと通いっぱなしというのが今までの経緯なんですけどね。
1970年代に雑誌に掲載された、越後一雄さんのサーフィンの様子
サーフィンは夏だけのもの?
金森:イメージとしてサーフィンって夏というイメージがあるんですけども、こちらのお店は夏以外もやっていらっしゃるんですか?
越後さん:ええ、年中です。
やっぱりハワイとかオーストラリアのあったかい国のイメージで夏という感覚があるんだけども、
日本の場合は四季があって、夏以降、台風の関係もあって、秋がね、素晴らしい波が出るんですよ。
ですから我々にとっては年中。お店も、午前9時から一応午後6時まで。夏はまたちょっと長く営業するように心がけようかなと思っています。
お店に懸ける思い
金森:ここでもう一度お店をやろうと決意した理由はなんだったのでしょうか?
越後さん:やっぱりね、私にはこれしかないので、これをやり遂げるということがひとつと、
基本に戻るというか、みなさんよく言う「原点に戻る」という気持ちで、自分も一からもう一度やり直しだなと思って今回に至ったというか。「やんなくちゃ!」という気持ちです。
力強く笑顔で語る越後さん
金森:サーフィンって他のスポーツに比べて、もしかしたら始めづらいってところがあるのかなと、ちょっと思うんですけど。これからサーフィンを始めたいという方に何か一言お願いします。
越後さん:確かにちょっと特殊なかんじで、うちも小さい店なので入りにくいってイメージも
たぶんあると思うんですけど。
そんなことはなくて、勇気を持って入ってきていただければ、詳しく丁寧に説明したいと思います。素晴らしいスポーツなんで、これをぜひとも、広くみなさんにやっていただきたいなと思います。
金森:今日はベアフットサーフの越後一雄さんにお話をお伺いしました。
越後さん、どうもありがとうございました。
越後さん:ありがとうございました。どうぞよろしくお願いいたします。
ベアフットサーフ・越後一雄さんインタビュー
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