諦めない限り失敗はない、だから挑戦し続けられる。ヘアサロン、移動式コーヒーショップの運営
HONGO(本郷紘一)さん(32) GUILD inc.
小さいころから社長になりたい!と思っていたHONGO(本郷紘一)さん。何の会社の社長になろう?と考えていたときに出会ったのが美容師の仕事。「髪を整えて、お客さんを素敵に変身させる仕事ってカッコいい」と、美容師になって美容室を経営することを決意しました。25歳で夢を実現させ、仙台の「オシャレ」に貢献しているHONGOさんに「挑戦し続けられる秘訣」を聞いてきました。
社員を幸せにすることが仕事
仙台市にHAIR×design ARUE(アルエ)とHAIR×NaiL BRooCH(ブローチ)2店のヘアサロンの代表取締役を務めながら、移動式コーヒーショップSENDAI COFFEE STAND(センダイコーヒースタンド)を経営しているHONGOさん。「経営者として一番にやるべきことは、社員36人が働きやすい環境を整えること。もう一つは社員のプライベートの時間を作ること」と話します。
プライベートが充実してこそいい仕事ができると思うからこそ、美容院で働くスタッフが誕生日の日は早く家に帰す、クリスマスの日は早めにお店を閉めてそれぞれの家族や友人との大切な時間をつくれるようにしているそうです。
働きやすい環境とプライベートの時間の大切さに気が付いたのは27歳のとき、25歳で自分のお店を立ち上げてから2年が経った頃でした。「仕事も充実していたし、会社の顔として際立っている」と感じていたといい「支えてくれる社員のみんながいたから」と当時を思い出しているような顔で話します。
美容師の社会では見習いアシスタントは自分の意見を言えず、仕事も忙しくて自分の時間、家族や友人との時間がなかなか取れません。HONGOさんは、「改善しないといけないと思った」と、社員一人ひとりと食事にいったり、社員の考えを会社運営に取り入れたりと、フラットな職場環境を作っていきました。社員からは悩み相談をされることも多いそうです。自分の経験からもアドバイスをしますが、普段から本をたくさん読み、その内容を紹介することも。「本はだいたい1日1冊くらいは読みますね。多い日は2、3冊読むことも。最近は読む本がなくて困ってるんだよねー」と冗談交じりに言います。
「社員一人ひとりも主役になって、輝いて仕事をしてもらいたい。だからこそ、職場環境や個人の時間の過ごし方を良くしたいと思ったんです」。
目標を決めたら実行あるのみ!
美容室を経営して社長になりたい!と思い、中学3年のころ、祖父から経営者になろうと思う人の多くが読む本だという、カーネギーの『人を動かす』という本をもらいました。「難しすぎて内容は全くわからなかった」と苦笑い。
HONGOさんは「いつまでに何をやるといいのか」を逆算し、「美容師になるため、経営者になるためにその時自分ができること」をしていきました。
通っていた高校は進学校でしたが、勉強だけでなく美容師になるための感性を磨くことにも力をいれました。オシャレを楽しみ、えんぴつ一本で素敵な絵を描く練習をしたり、放課後には、美術部でもないのに美術室に通い、先生にMacのパソコンの使い方を習ったりしていました。
「高校2年生のとき、仲間たちと夢を語り合ってね。みんなで会社作って大人になっても一緒にいられたらいいなって。そのとき25歳で社長になるって決めたんだよね」と話します。
「25歳」は、美容室巡りをして、美容師が独立した年齢をヒアリングしていった結果だとか。
夢に向かって行動を起こしていったHONGOさんは、25歳で自分のお店を持つ夢を叶えました。高校の時に夢を語りあった仲間とは今でも仲良し。「学生のころは勉強だけじゃなくてたくさん遊んで経験して、一生付き合える「仲間」を見つけてほしい」と熱く語ってくれました。
もっともっと「仙台」の可愛いのために
「これからは才能のある社員に投資していきたい」。2015年中にヘアサロンを新しく2店舗出店し、実力もあり頑張っている社員に運営の全てを任せる予定です。
「一つの会社に一人の社長という概念じゃなくてもいいと思う」というHONGOさん。「会社という枠組みの中でも、一人ひとりが自分が任されている部分にしっかりと責任をもって取り組み、足りない部分を補いあいながら、みんなで良い会社を目指していくのが理想なんです」。
そのためにも「できる人間・伸びる人材をみつけて引き上げていくことに力を入れたい」と言います。社員一人一人と真剣に向き合い、自分だけでなく、他の社員からも見たもの感じたものを聞き多くの意見を会社運営に取り入れていきたいと考えています。
HONGOさん個人の目標は海外進出です。「ニューヨークに店を出したいな。自分の店がニューヨークにあったらカッコいいしワクワクするじゃん。すごく難しいことだけど、難しいからこそやりがいがあるし挑戦したくなる」。
ニューヨークは挑戦者が集まって来ていると思っているそう。活気があって街全体が充実感にあふれている。流行が生まれたり、すごいアーティストが出てきたり…。その渦の中に自分も入って仙台出身でもできるんだってことをアピールしていきたいと語ります。
「海外にはあって日本にはまだないものを、どんどん仙台にもってきたい。少しでも仙台を可愛くオシャレにするために貢献していきたい」と楽しそう。仙台はこれからもっともっと開拓していける街だからと今後の夢について話してくれました。
大丈夫、失敗はない!
何かに挑戦するとき「本当にできるのかな?」と不安に思うことがあると思います。もしくは、周りから「やめたら?」と言われることがあるかもしれない。でも、挑戦するのは自分でそれを実行するのも自分、また諦めてしまうのも自分。すべて自分で決めることです。
もし挑戦したけど上手くいかずに諦めてしまったら、それは失敗になってしまうけど、諦めずにじゃあどうすれば良かったのか?と、考えることは、失敗ではなく経験になります。
自分が諦めない限り失敗はありませんから、若い学生の皆さんにはたくさん経験していろんな経験をしてほしい。そして、素敵な仲間を作ってください!
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