学生記者がお仕事の魅力を発見!仙台イケてる会社訪問
イケ社

“好き”を追求し、身近な魅力にスポットライトを当てる「ディー・エム・ピー」

岩井香澄 岩井香澄
2,252 views 2015.03.27
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岩井香澄 岩井香澄 山形大学3年(執筆当時)
本格的な就職活動が3月から始まりました。私を含め多くの新大学4年生が合同説明会に参加している真っ最中なのではないでしょうか。中でも広告、Webサイト制作、アプリ制作といったクリエイティブな業界に憧れている学生は多いはず!合同説明会では教えてもらえない業界内部が知りたい!ということで取材に行ってきました。

ディー・エム・ピーって、こんな会社!

株式会社ディー・エム・ピー(dmp)は仙台市中心部のサンモール一番町商店街の付近にあります。

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Web・アプリ・CM・映像の制作を手掛けており、従業員数は約50人。2001年に創業してから今日に至るまで東北でも老舗の制作会社として活動しています。

Web制作を例にとり、仕事の一連の流れを紹介します。まず基本的に制作に必要な人数は3人で、プロデューサー(ディレクター)、デザイナー、マークアップエンジニアです。仕事の規模や内容によって関わるスタッフは変動し、大きいプロジェクトでは数十人ほどになる場合もあります。

プロデューサーは企画全体の流れを統括する役目。顧客の要望を聞き取り、仕事内容に合わせたスタッフを招集します。顧客の要望を元に「コンテンツ構成」や「デザインイメージを共有する資料」「Web上でどこに何の情報を配置するか」を決めていきます。

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続いて、デザイナーが骨組に文章や画像を埋め込んでいき、顧客の要望に沿ってデザインを進めます。

最後にマークアップエンジニアが画面上に並べられた素材をWebブラウザで閲覧できるようにコーディングをします。この過程を繰り返して、顧客のイメージに近付けていきます。1つのサイトに掛かる期間は1~2ヵ月程度ですが、その仕事の大きさによって期間や金額は変化します。Web制作は更新作業や記事の追加など顧客の要望に応じてアフターフォローも行います。

仙台の企業魅力3つ

映像の力で「カッコイイ」を再発見

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仙台市からの依頼で制作した、今年12月に開業を控えた仙台市営地下鉄東西線のアプリのプロモーション映像。仙台市ゆかりのアーティストが作業服を着て工事現場で演奏するシーンを表現しました。この映像は地下鉄をPRすることが目的ですが、地下鉄の線路を作っている工事現場の方から「俺たちの仕事ってかっこよかったんだな」と予想以上の反響があったそうです。

また、仙台・宮城の伝統工芸品を紹介するWebサイト「手とてとテ」では、宮城県内の様々な伝統工芸に携わる職人達の記事や映像を公開しています。鳴子こけしが職人の手で木から削られて色を付けて完成するまでの動画はVimeoという動画サイトでスタッフのオススメ動画に選ばれ、世界中で90万回超の閲覧記録があります。

この動画がきっかけで、世界中の人に「鳴子こけし」が広く知られるようになりました。工房には職人への取材依頼とこけしの注文が多く寄せられているそうです。

企画から制作まで一貫した体制「ワンストップ」

dmpの強みは「企画からデザイン、実装まで社内ですべてが完結できる」こと。他の制作会社だと、例えばデザインは得意だけどその他は苦手なので外注するということが多いそうですが、dmpは仕事の依頼を受ければ幅広いスキルを持つ社員を集めているため、ほとんどのことが自社で行えます。この一貫したサービス体制を「ワンストップ」と呼んでいます。

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仕事において大切なことは「何にでも柔軟に対応すること」と取締役の五十嵐賢治さん(50)は話します。流行のデザインや技術は日々進歩し移り変わりが激しいため、常にアンテナを張って新しいものを取り入れられるようにすることが求められます。

また、上司が部下に指示を出して仕事を進めるということは行わず、社員それぞれが自分のペースで取り組むことができる自由な社風です。各個人のスキルアップのために年に1、2回海外研修も行っているそうです。

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デザイナーの庄子美希さん(29)は以前、ニューヨークに研修に行き、美術館やミュージカルを見て回ったそうです。「日本とは違う環境の中で目にしたものはどれも新鮮で、デザイン制作の良い刺激になりました。それだけでなく社員同士の情報交換もでき交流を深められました」と当時のことを話します。海外の作品を見ることは社員全体のモチベーションやスキルアップにもつながっているそうです。

クリエイティブな会社であるため社員の個性を最大限に活かそうと、あえて詳細な規則などは設けていません。自由な環境だからこそ斬新で新しい成果を生み出すことができるのです。

仙台を拠点に「クリエイティブの地産地消」

プランナー兼ディレクターの佐藤慧さん(32)は「担当した企画が成功したり、うれしい反響があったりすることが一番のやりがい」と話します。また、仙台を活動の拠点とする理由について、「地方でもいいものが作れることをアピールしたい」と言います。

「自然豊かで落ち着いた環境なのでクリエイティブな仕事がしやすい」ということに加え、仙台は首都圏とのアクセスが良いので支障を感じることはないんだとか。さらに「地方企業がわざわざ遠方にある首都圏の企業に仕事を依頼しなくても、地元の身近な企業に依頼できるような環境づくりをしたいんです。つまり〝クリエイティブの地産地消〟を目指しています」という佐藤さん。

「そのために仙台からクオリティの高い成果を出し続け、地域の方々と一緒に地域を盛り上げていきたい」と話していました。

また、五十嵐さんからは、もっと大きな目標も教えてもらいました。「今後はアメリカの同業者と一緒に仕事をするつもりです。1年くらいで軌道にのせ、成功すればヨーロッパも視野にいれています」と、海外との協業を見据えたものでした。現在すでに外国人スタッフもいて、これからも積極的に海外の人を採用したいそうです。

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「好きで仕方ないこと」を仕事に

広告・Web制作の仕事に就くうえで大切なことを五十嵐さんは「ご飯を食べたり寝たりする時間以外はネットをしたり映像を見ていたい。それくらい制作に携わることが好きという気持ちが大事」と話します。

入社3年目の檀崎渚さん(24)は日々目まぐるしく「変化するもの」が好きでこの業界に飛び込んだそうです。社会人1年目の12月に突然東京行きの辞令が出され、化粧品のWebサイトに関してディレクターを補佐する仕事をしたそうです。

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もともと大好きな化粧品に関する仕事ができただけでなく、その仕事を通じて資料作成や分かりやすい指示の出し方などのスキルを学ぶことができたそうです。「制作チームとのコミュニケーションって打ち合わせの中だけじゃないんですよね。お菓子を差し入れて親近感をもってもらったり、他愛もない雑談をすることで良いチーム関係が築けるということがわかりました」。たくさんのことに気付き、知識を吸収できた理由は「やはり好きなことを仕事にしているから」と檀崎さんは話します。

五十嵐さんは「トレンドの移り変わりが激しい業界で若いころから将来設計を描ける会社にしたい。50歳になっても好きなことをここでしたいと思える会社を目指す」と力を込めていました。

「やりたいこと・好きなこと」を仕事にしたいけれどそれが「本当にやれるのか?」と今まで不安に感じていました。思うように就活ができず、「やりたいこと」よりも「やれること」に進む場合もあると思います。しかし、今回dmpの取材を通して好きなことを仕事にする素晴らしさを肌で感じました。自分が本当に好きなことをもう一度思い返して、これからの就職活動を戦い抜いていきたいと思います。

岩井香澄岩井香澄山形大学3年(執筆当時)
文章:名前(○大学○年)
写真:名前(○大学○年)
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株式会社ディー・エム・ピー
http://www.dmp.co.jp/
従業員数53名(2015年2月末現在)
資本金1,000万円
住所仙台市青葉区一番町2丁目8-18 仙台中央ビル8F
電話番号022-214-2772