身近な大人に聞いてみた はたらくってどういうこと?
ワタシゴト

大事なのは続けること。黙々と続けることで見えてくるものが必ずある。

近藤 京子 近藤京子
1,039 views 2014.08.04

吉田林太郎さん(26歳) 株式会社山一地所

小学校から高校まで、ずっと野球に打ち込んできた吉田さん。運動漬けの反動からか、大学入学とともに勉強欲がむくむくと芽生えます。座右の名は「思い立ったが吉日」。資格取得を思い立ち、それをきっかけに地元不動産会社へ。吉田さんの「働くこと」への思いを聞きました。

大学在学中に「宅建」を取得

「人と同じことをしていては、同じ成果しか生まない」
大学2年生のとき、同級生のほとんどがゼミを取る中、就職活動を見据え、「国家資格を取得しよう」と考えます。たくさんの資格から選んだのが「宅建」。正式名称は「宅地建物取扱主任者」。宅地の売買や賃貸契約などを業法に基づいて行う不動産取引の専門家です。

すでに不動者業界志望だったのか…と思ったら、「コンビニでバイトしていたとき、同僚から聞いたのが『宅建』。ピンときたんです」。大学2年の春、まさに、思い立ったというわけです。

しかし、合格までは、いばらの道でした。宅建の試験は毎年10月、年1回実施されます。合格率は例年15%前後。通信教育で学ぶも力及ばず…。3年では独学で勉強するも、力及ばず…。もう待ったなし!4年では専門学校に通って猛勉強し、念願の合格を勝ち取りました。

さらに大学生協のアルバイトでは、図らずもアパートの斡旋を担当。そのとき、「山一地所」の社員と仲良くなります。「フレッシュで明るい社風が伝わってきました」。
宅建取得、そして、社員とのご縁。このときからすでに「山一地所」へとつながっていました。

続けることで必ず見えてくる

2010年株式会社山一地所に入社。配属されたのは賃貸事業部でした。日々増えていく賃貸物件の資料を、社内の誰もが見やすく使いやすくなるように整理することが吉田さんの仕事でした。いわゆる、雑用。どうしたら効率よくできるんだろう…。先輩のやり方を見ながら覚え、1年目は黙々とやりました。「なんでオレばっかり」「終わんないよ…」。ときには愚痴を漏らしつつも、持ち前の体育会系魂で、2年目も、ひたすら業務をこなしました。
そして、3年目。「あるとき、仕事が一気に見えました」。なぜこの作業が大事なのか、全体の業務とのつながりも分かったそうです。「自分の殻が破れた瞬間でした」

今年で社会人4年目。教わる立場から、教える立場になりました。「例え雑用であっても、愚直に続けることで見えてくるものがあるんです」。地道な仕事で培われる経験と知識。自分がブレイクスルーできたからこそ、後輩たちに自信を持って伝えられると吉田さんは言います。

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必要とされる営業マンでありたい

賃貸物件や戸建の販売など、不動産業とは「住まい」を扱う仕事です。
「住まいは、人にとって必要なもの、生活のベースになるものです。そこに携わり、お客様に喜んでもらえるのがうれしい」。人生で一生モノの買い物や大きな決断をしてもらうからには、うわべだけの付き合いではいけない。「家を買ってもらうのではなく、『自分たち』を買ってもらう」という社長の言葉に従い、お客様に頼りにされ、必要とされる営業マンを目指します。

「失敗も多いけれど、後悔はない」。吉田さんは言い切ります。
営業は足を止めてはいけない。足が止まると思考が止まる。思考が止まるとネガティブになる。この7月から不動産売買を担当する流通営業部に移動。走り回る日々です。

(プロフィール)
宮城県富谷町出身。東北学院大経済学部を卒業し、2010年に株式会社山一地所入社。

※「第2回いぐするテラス」のゲストスピーカーとしても参加していただきました。

【シゴト道具】

曲尺(かねじゃく)

IMG_6843不動産業の必須道具のひとつ。道路の幅を測ったりするときのために、まっすぐ伸びるステンレス製でないとダメ。7.5mのものを愛用。

斜め掛け用ストラップ

IMG_6852鞄自体は消耗品。今は安価で丈夫なもので充分だが、大事なのは斜め掛けのストラップ付きなこと。急いでいるときには、斜め掛けにしてダッシュ!

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中小企業は「すぐ会いに行ける」会社

その会社がどんなところかどうかは「いらっしゃいませ!」の声で分かります。
働くうえで大切なのは「人」。給料が少なくて辞めるよりも、人間関係で辞める人のほうが多いと言われています。
山一地所は、少人数のため、専門分野に特化するのではなく、一人がさまざまな業務を担うため、勉強することがたくさんあって大変ですが、若い社員が多く、職場の雰囲気もフレッシュで明るいですよ。上司や先輩が支えてくれるので、入社してよかったと思っています。

地元の中小企業の良いところは、すぐに行けるところ。興味を持った会社には積極的に連絡を取って、社員と話してみるとか、職場を見に行って、自分に合った会社を見つけてくださいね!

「続けることで見えてくるものがある」「足が止まると思考が止まる」。吉田さんの仕事への考え方はリズムのいい名言やフレーズとなっていました。その理由を伺うと「人に惚れて、その人の言葉にも惚れてしまうんです」と照れながら話してくれました。先輩たちから言われた、心に残った言葉を積み重ねて仕事に生かしていく。これって、相手の言葉に素直に耳を傾けているからできることなんだなと教えてもらいました。

近藤 京子近藤 京子ライター/元編集長
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この記事を書いた人

近藤 京子
近藤 京子
ライター/元編集長
ライター歴は十数年になってしまいました。座右の銘は「止まない雨はない」。裏の座右の銘は「締切はゴムひも」。でもこれは撤回しようかなと思っております。最近は「涙腺がゴムひも」。年取ると涙腺が破壊されます…。