ボードゲームでビジネスが学べる!学生が起業した異色の企業「baselabo.com」
baselabo.comとBASEビジネスゲームとは
「BASEビジネスゲーム」シリーズは、東北大学情報科学研究科浜田良樹准教授のグループによって2007年から開発が続けられているゲームです。浜田准教授は今夏、他大学に移籍するため仙台を離れます。准教授に代わってBASEビジネスゲームを仙台で伝える必要性を感じたのが東北大学経済学部池田慈さん、嶋田瑞生さん。「baselabo.com」はこの2人によって今年3月に設立されました。
私が体験したのは「BASE製造業ゲーム」でした。他にも「BASEソフトウェア開発ゲーム」や「BASE医療機関経営ゲーム」などがあり、業種やニーズにあわせて種類やルールは多種多様。会計学や経営学、経済学の要素が凝縮されています。このゲームをプレイすることで、経営者の視点から、経営の基礎を体験することができます。
「BASE製造業ゲーム」の盤上
イベントに参加
そしてこの「BASEビジネスゲーム」を体験できるイベントが、5月18日に開催されました。会場は青葉区北目町「ファイブブリッジ・ごくり」。到着すると、颯爽と登場したのが池田さんと嶋田さん。池田さんには、ゲーム前に動画インタビューに答えていただきました。
baselabo.com 組合員 池田慈さんインタビュー
「本当に大学2年生か?」スーツを着こなした姿は営業マンさながら。おまけにイケメン。
池田さんと嶋田さんの知人によるクチコミで参加したのは、私を含め12人。ほとんどが大学生でしたが、中には社会人の姿もありました。
バッチリスーツを着こなす池田さん(右)&嶋田さん(左)。悩む参加者のみなさん。
ゲームの流れ
「BASEビジネスゲーム」経営者として1年間(1期)、会社を経営します。1カ月=1ターンとなり、ターンの間、①カードを引く②生産行動③経営行動④数字の記入をしていきます。
そして重要なのが販売のターン! 4カ月に1度、生産した商品を「市場」で販売するイベントが発生します。ここが激しいビジネスバトルの舞台になります!
今回は2人1チームでゲームをしました。私は飛び入り参加だったので、私のチームだけ3人でした。チーム名は「爆天市場」…訴えられないよな…?
デジタル時代にあえて「アナログ」
ニン〇ンドー3〇S、プレ〇ステーション…そんな物は使いません。使うものは紙、ペン、コマ、そしてあなたの頭脳。手を動かし、考えることで自然と経営者の考え方、財務諸表の記入の仕方を覚えていくことができます。経済学部なのにイマイチ経済学がわからない私も会社を経営するという「感覚」を掴むことができました。ちなみに私は財務諸表の記入ミスで周囲に迷惑をかけてしまいました。
「アナログ」ならではの、ゲームのコントローラーを握っているだけでは得られない知識や感覚を得ることができます。私はゲームを体験した後、経済学の講義で財務諸表を見たとき、「分かる」というワクワク感を得ることができました。市場めがけて一斉に襲いかかるプレイヤーたち。その勢いにタジタジでした…!
自分の知識を試すチャンス
初心者はもちろんなのですが、経済学、経営学、会計学を学んでいる人にとっては、今まで得た知識をアウトプットする絶好のチャンスです。「知識」というものは、インプットするだけでは自分のものにできません。アウトプットすることで、学んだ知識の確認と「知識を活かすことができた」という成功体験を得ることができます。要するに「ここ講義で習ったわ(ドヤッ」っとすることができます。 特に、会計学を学んでいる人にとっては、財務諸表に記入するという貴重な体験をすることができます。つまり記入ミスも練習のうちなのです。(ミスをした自分を正当化してるわけではありませんよ)
普段あまりないアウトプットのチャンス。BASEビジネスゲームでは普段なかなかできない体験をすることができます。
財務諸表を書く私。ここまでは間違ってませんでした。
白熱するマネーゲーム「倍返しだ!」
ゲーム=勝負事なので白熱しなきゃ面白くありません。もちろんBASEビジネスゲームは熱いです。燃えます。他の企業を赤字にさせる面白さ、どん底からの逆転劇など「熱い」要素が盛りだくさんです。ちなみに、他の企業を損させるような行為は自分にも痛みが生じます。そのようなことをやると「倍返し」されます…されました。
何はともあれ、「ゲームだからこそ」できることがあるのです。大量生産で薄利多売を目指すのも良し、堅実に経営するのも良し、ハイリターンを狙い多額の投資をするのも良し、戦略は千差万別。
「経営戦略」が勝敗を分ける。それがBASEビジネスゲームです。
ゲームを終えて
私たちのチームはハプニングなどに見舞われ、5チーム中5位となってしまいました。ちなみに1位のチームは東北大学法学部・橘内一真くん率いる「根本モーターズ」。このゲームのポイントは「いかに安く商品を作るか」「いかに高く売るか」の2つです。あっぱれ根本モーターズ。
5位で終えたのは悔しいです。リベンジしたいです。リベンジさせてくれ。
他の参加者とのコミュニケーションを楽しむ場としても非常に魅力的でした。皆様もぜひ「BASEビジネスゲーム」に挑戦してみてはいかがでしょうか。
住所 | 〒980-0815宮城県仙台市青葉区花壇5−4モリトガーデン202 |
電話番号 | 050-5884-5000 担当:池田さん |
メールアドレス | info@baselabo.com |
この記事を書いた人
この人が書いた記事
- テラス2015.12.01企業の助けになりたい「リージョンズ」菅原大さん
- おもしろ2015.04.13【社長と学生が大集合】「第9回 渡辺一馬一日花見2015」に突撃取材!
- イケ社2014.12.15“滑りにくい長靴”で全国トップシェアを誇る「弘進ゴム」
- イケ社2014.11.14仙台の企業が日本を変える!?「イデアルスター」