記者(個人)

見えづらい裏方の魅力

藤根慎太郎 藤根慎太郎
448 views 2014.03.03

 仙台市で業務用食品の卸売りをするほまれフーズ。主な仕事は市場で仕入れた野菜や食品をレストランやホテルなど大小400社ほどの店への配送だ。これだけだと一見、地味で仕事に魅力が見当たらないと感じるかもしれない。しかしこの会社ならではの魅力がそこにはあるのだ。
 
 ほまれフーズでは“グローバルなトレンドの先取り”、“おいしいって、しあわせ!!”を目標にしている。

 “グローバルなトレンドの先取り”、つまりいち早く世界で話題の食べ物を取り入れようとする姿勢だ。
 
 最近の例だと、調理前から塩の味がする不思議な野菜「アイスプラント」の取り入れがある。アイスプラントが話題になったのはここ1~2年前のことだが、ほまれフーズはいち早く6年前には取り入れ、レストランに提供していた。

 また、直径1センチほどの「マイクロトマト」も早くに取り入れた。レストランはそれらをメニューに取り入れてみる。そのメニューが評判となることでレストランのお客さんによろこばれる。そんなところに仕事のやりがいを感じるという。
 
 そんなほまれフーズも東日本大震災で被災した。会社は3日間電気が止まり、ビン詰めの商品が大量に割れた。もっとも大きな被害は多くの取引先のレストランやホテルの経営が困難になったため、仕入れ利用者が大幅に減ったことだ。
 
 しかし震災1週間後から約1年のあいだ、自衛隊から大量の注文が来たこと、3ヶ月ほどで仕入れ利用者が震災前の7~8割まで回復したことで、会社は経営を続けることが出来た。
 
 震災後社員間での連絡が難しかった経験から社員30名分の連絡網を作成した。またビン類が倒れた経験から物を高く積み過ぎないようにする倉庫の配置作りをしたという。

▲取締役専務の丹野真衣さん 2013年8月27日

 
 取締役専務の丹野真衣さんは“おいしいって、しあわせ!!”という目標について、「素敵な空間、おいしい食べ物、好きな人(家族)と一緒に。その3つの要素がそろってしあわせなのだと思う。そのおいしい食べ物の部分で自分たちがより良い食材を提供していきたい」と話す。

 新鮮なおいしい食材を提供することで、仕入れ利用者のお店でお客さんのしあわせを創っていく。そんなところに裏方としての卸業、ほまれフーズの魅力が見てとれる。

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この記事を書いた人

藤根慎太郎
藤根慎太郎
東北学院大学3年
東北学院大学