お仕事

【先輩report】地域情報誌の仕事 金森なつ実さん

平田 真莉子 平田 真莉子
605 views 2016.10.06

広告・編集の仕事を知りたい!

大学3年の秋、私にとっては就職活動が目前に迫っています。どんな考え方で職業を決めていけばいいのか、就きたい仕事を見つけるための軸をどのようにすればいいのか、将来をイメージできずに考え込み、行き詰ってしまうことも多くあります。働いている人はどうやってその仕事にたどり着いたんだろう?学生を卒業し、社会に出てからの姿を想像するためのヒントを見つけたいと、私たち学生にとって少し身近な、社会人2、3年目の「先輩」に話を聞いてきました!

お話しをうかがうのは地域情報誌を発行する会社「株式会社仙台ぱど」で働く、社会人2年目の金森なつ実さんです。地元の魅力を紹介するフリーペーパーで、営業と担当するページの企画構成をしています。
編集の仕事に興味がある私はぐっと前のめりになり、メモ帳へボールペンを走らせます。

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社会人2年目  金森なつ実さん(24)
株式会社仙台ぱど プランナー
東北大学文学部卒 秋田県出身

金森さんは大学生の時、いぐする仙台や動画配信サークルで「おもしろそう」と思ったことを映像に撮り、発信していました。地元企業の社長にインタビューしたり、編集をしたりすることが好きだったといいます。就活が近づき将来について漠然とした不安を感じ迷っていると、課外活動に没頭する姿を見てきた母親から「好きなことに絞ってみたら?」とアドバイスをもらいます。

就職を考えるとき、どんなことを大事にしましたか?

senpai_kanamori4自分の興味関心に軸をおきました。外に向かって発信することが好きだったので、情報を届けている媒体に絞り企業を探しました。ひとつの業界にこだわることが自分に合っているのか迷いを感じたこともありましたが、ぶれずに突き進んだ結果が今の仕事に繋がっていると思うので好きなことを起点に考えてよかったと思います。

仕事では営業で地元の居酒屋、カフェ、美容室などのお店を訪問し打ち合わせをしたり、フリーペーパーの誌面の編集をしています。大切にしているのは、お昼の時間。営業なので外に出ることが多く、フラっとお店に立ち寄ったりもします。

学生の頃の自分と社会人になってからとで大きく変わったことはありますか?

senpai_kanamori4社会人になっても職場の環境に左右されずに今の自分のままで仕事ができたらなと思っていました。無理に背伸びをしなくとも、等身大で受け入れてくれる会社に入れたので、私自身は変わったとはあまり思わないです。ただ、久しぶりに打ち合わせで会うお客様からは「変わったね」と言われることがあります。社会人として経験を積んでいくうちに、言葉の選び方とか話し方が徐々に変わったのかな。自覚がなくって分からないけれど・・・。

社会人になることに不安はありましたか?

senpai_kanamori4働くって決まってから不安でした。仕事自体にじゃなくて生活とか社会人のマナーを身に付けられるかどうかとかですね。朝が弱かったので遅刻しないように余裕をもって起きることができるかな、とか。
でも実際働いてみたら案外やっていけていたりします(笑)好きなことを仕事にしているから毎日ワクワクしながら働いています。その楽しさが活力へ繋がる鍵なのかもしれないです。

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学生時代、自分の「やってみたい」という気持ちを最優先にしてきた金森さんは言います。「就職活動のときも自分の興味関心、やりたいことに絞って企業を選んでいました。当時は、ただ好きなことだけを突き進んでいていいのかなって迷う部分もあったけれど、ぶれなかった結果が今の自分に繋がっていると思うんです。だから、『自分に自信をもって、そのまま進んで!』と伝えたいですね」

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3年の夏休みも終わり、就職活動がいよいよ目前に迫ります。自分に向いている仕事はなんだろう…。最近は「好き」という気持ちよりも、周囲の評判を頼りに企業リストをめくります。
金森さんは、興味関心に軸を絞った結果、楽しく仕事ができていると言っていました。選択肢をどの角度から絞るのかを定めていなかった私とって、優先すべきものが何か、もう一度考え直すきっかけになりました。
今の自分を隠さず、ぶつかることができる仕事をつかみ取るとめに、自分の「軸」をはっきりさせておこうと思います。


取材協力:株式会社仙台ぱど
文章・写真:平田真梨子(東北学院大学3年)
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