チャレンジ

【名亘で働きタイ×ワタレポ】仙台バス

名亘ワタレポインターン
420 views 2016.03.31
「ワタシゴトレポート」は、地域の中小企業で活躍する方々への取材を通じ、地域の仕事や組織の魅力を発掘・発信するワカツクのインターンシッププログラム です。参加学生は将来のキャリアを考えるきっかけを見つけるため、取材・執筆 活動を行います。宮城県庁との連携で、名亘地域(※)に所在する企業を訪問しました!

(※)名亘地域:宮城県名取市、岩沼市、亘理町、山元町のこと。

震災を乗り越えて。仙台バス株式会社

【仙台バス株式会社(岩沼市)】
岩沼市にある仙台バス株式会社は、宮城県内を中心に貸切バスの運行と、関連子会社によるバスツアーの企画運行を行っています。
今回、取材に応じてくださったのは、二代目社長の猪股正之さんです。
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▲社長の猪股正之さん

仙台バス株式会社は、貸切バスの請け負い事業者として正之さんの父・陸郎さんが1975年に創業。今年でちょうど40周年を迎えました。
当初は仙台市内に事業所を構えていましたが、規模拡大をきっかけに、仙台空港のある岩沼市に移転。仙台空港には、悪天候などを理由に近隣の空港に着陸できなかった飛行機が降りてくることが多く、急な臨時バスの要請にすぐに対応できるように、今の場所を選んだそうです。

東日本大震災発災時は、津波で多くのバス車両が流されてしまったそうですが、その後新しく購入されたバスの中には、ビールサーバーやコーヒーメーカーを備えた車両など、ユニークな機能を持ったものもあり、差別化をはかっています。

イチオシ商品・企画

最近は、関連子会社・仙台バスツアーズ株式会社によるバスツアーの企画に力を入れており、事業全体の売上げにおいてバスツアーの収益が占める割合を、現在の1割程度から3割ぐらいまで引き上げたい、と正之さんは考えています。
バスツアーの内容は、社員なら誰でも企画・提案できるそうです。

募集内容

社員は通年で募集していますが、新卒の学生の応募も受け付けています。仕事内容は、バスの運転手が中心ですが、職種の垣根はなく、事務仕事をしたり、あるいはバスツアーの企画を提案したりすることもできます。

職業上、大型自動車第二種免許や旅程管理主任者資格(添乗員として仕事をするために必要)が求められますが、新卒採用の場合などは内定後・入社後の取得も可能です。

正之さんに、働く上での自社の魅力や、求める人材像についてお聞きしました。
「大きい会社は、仕事が分業化されており、社員一人一人は一握りの限られた仕事にしか携わることができません。しかし、小さな会社であれば、いろんな仕事を経験することができます。」

こんな方に来て欲しい

「採用したいのは、一人で何役もこなせる人。例えば、貸切バスの運転手や添乗員をしていても、行く先々の情報を収集することで、バスツアー企画などに活かされる。そういうことができる人を求めています」
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▲本社外観

編集後記

取材・執筆:三浦梓(宮城学院女子大学4年)

仙台バスーD7K_8930みなさん、伊達政宗公の絵が描かれたバスを見たことがあるでしょうか? 写真を見れば思い出す人もいるかもしれませんね。通称「伊達バス」と呼ばれ、実際に伊達家から使用許可を得てデザインした、仙台バス独自のものだそうで、驚きです。
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▲伊達政宗のデザインが施されたバス

取材を通して学生の目線で感じたことは、一人何役もこなすベテラン社員の力で会社が支えられているということ。取材時にオフィス内で働いていた社員の皆さんも「添乗員の資格は全員が持っている」とおっしゃっていました。シーズンオフの冬から春には営業や企画に携わり、また春からは添乗員としてバスに乗ってお客様をご案内するという働き方の方もいるそうです。
同じ貸切バスや旅行業を行うところでも、大企業ではほとんどの仕事は分業されており、専門外の分野に関わることはできませんが、仙台バスでは職種に固定されず、運転手、添乗員、営業、ツアー企画など様々なことに携わることができるそうです。

お話をうかがってみて、変化のあることや、色々なことをしてみたいと思う人、様々なスキルを身につけたい人にとって、魅力のある働き先ではないかと感じました。

取材協力:仙台バス株式会社

※記事(企業情報・求人情報)は、宮城県仙台地方振興事務所 「被災沿岸地域に対する商工観光連携促進事業」の一環で執筆したものです。

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