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自分自身の成長が会社の成長に「トラストライフ」千葉弘喜さん、若井今日子さん

高橋 直道 高橋 直道
1,157 views 2015.12.08

保険を売ることはお客様に信頼してもらうことから

11月24日の「いぐするテラス」は、株式会社トラストライフの千葉弘喜さん、若井今日子さんにお話を伺いました。株式会社トラストライフは生命保険・損害保険の代理店運営を中心に、事業を展開しています。

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▲代理店事業について(株式会社トラストライフHPより)

「来年から保険会社に就職するので、保険代理店に関わる人に会ってみたい」「女性視点から働くことについて聞きたい」と仙台青葉学院短期大学や東北学院大学などの学生ら9名が参加しました。

背筋が伸びて、物腰柔らかな言葉遣いで参加者に語り掛ける姿から二人の普段の仕事の様子を想像することができました。

会社を裏から支える(千葉さん)

千葉さんは、会社の管理部門の総責任者を担っています。2010年に会社が創立した時からの社員です。新規採用やアルバイトから社員への登用、従業員の管理などを通して働きやすい職場を作り上げるのが仕事です。トラストライフを起業しようとしていた社長に「独立したいと思っているのだけど一緒にやってくれないか?」と声をかけられたのが、大手企業から転職した一番のきっかけです。

「自分で考えて仕事をつくり出せる」

千葉さんは大企業から中小企業に移って、仕事の自由度があがったと感じました。創立したばかりの会社で上司は社長しかいない環境でした。マニュアルのない中、一から会社の基礎を作り上げました。

「苦労の連続でしたが、なんとか上手くいったことの積み重ねが自信になった」と創立当時を振り返ります。自分自身の成長が会社の成長につながります。

「自分のあるべき姿を想像すること」が大切と語ります。「頭の中で考えたことを『言語化』し、期限を決めた『目標』にすることは、仕事が上手く回るために欠かせない」と千葉さんは
語ります。

アルバイトから社員に(若井さん)

若井さんは、もともとアルバイトとしてトラストライフに入社。仕事をこなすうちに、責任ある仕事を任されるようになり、「この会社で社員になりたい」という思いが募りました。トラストライフには、アルバイトから正社員に登用する制度があり、アルバイトでの実績を評価された若井さんはこの制度で正社員になりました。

正社員になって、一つの営業のチームをまかされるようになりました。アルバイト時代に仕事を教えてくれた人が、チームのメンバーになることもあります。アルバイトや正社員といった雇用形態にかかわらず、お互いに業務を教えあったりできるアットホームな社風もトラストライフの良いところだと、若井さんは話していました。

「現場で女性がどの程度活躍できる会社か」を重視してほしいと若井さん。例えば「女性が管理職につけているか」という点を女性が活躍している企業であるかを判断する1つのポイントとして上げていました。

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▲二人の話の後の質問コーナーでは、参加者から質問が次々と上がりました。

取材を終えて

仕事に対して、真摯に取り組み日々成長しようと心がける二人の姿勢は、学生の自分にも参考になりました。千葉さんの「頭の中で考えたことを言語化して、期限を決め、目標にする」という話は今後の記者活動や学生生活の中で、実践してみたいと思いました。仕事を自ら考えながら作り出せるようになると、仕事が面白くなっていくことがわかりました。

文章:高橋直道(東北大学 2年)
写真:高橋直道(東北大学 2年)
画像提供:株式会社トラストライフ

いぐするテラス参加者の感想

仙台青葉学院短期大学 加藤梨沙さん

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千葉さん、若井さんのお話をお聞きして就職に対しての優先順位がガラッと変わりました。
女性としての就職にあたって若井さんは「その職場で活躍できるか」を重視するとおっしゃっていました。現在、若井さんは人事部採用課に所属しているとのことでした。そこでのお仕事について話す若井さんはイキイキとしていました。
そんな若井さんのお話を聞いていくうちに、自分も成長や活躍を重視していきたいという考えが強くなっていきました。若井さんのようにイキイキと仕事がしたいです。
私は安定した大手企業に受かれば安心という意識で「就職活動」ではなく「就社活動」をしていた事に気付きました。そのため、就職後の事は考えていませんでした。これまでは保険や保障などに重きを置いていましたが、自分自身の成長とその後活躍できる職場であるか、という前向きな考えに変わりました。

仙台青葉学院短期大学 千葉こずえさん

若井さんは、はじめは電話対応のアルバイトとして働いていました。そして社員の方に誘われ、正社員となったそうです。頑張っている人は、きちんと評価してもらえるのだと考えさせられました。私も何かする際には、目の前のことを頑張っていきたいと今までより強く思います。
若井さんは採用担当者になってまだ時間があまり経ってないとのことで、今はまだ教わりながらお仕事をされているそうです。若井さんが「仕事を任せられるようになりたい」と言っていた事が強く印象に残っています。向上心があり、積極的だからこそ、周りの人から仕事を任せようと思われるのだろうと思いました。
私は人に頼りにされると嬉しくなり、より頑張ろう!と思います。社会に出たら、周りの人から仕事を任されるような、積極的で向上心のある人になりたいと思います。そのため、今から自分から進んで行動するように気持ちを入れ換えていきたいです。
いつもは経営者の方のお話をお聞きすることが多いいぐするテラスでしたが、今回は働く女性のお話を直接お聞きすることができました。近い将来社会に出る私にとって、働くことについて考える良い機会となりました。

仙台青葉学院短期大学 N.Sさん

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千葉さんは経営者と共に会社を創業し、以前の仕事内容とは異なり、新しいこと作り出すのが大変だったとお話していました。大変な経験を乗り越えることにより自信がついたそうです。経験したことを生かし、失敗を繰り返さない行動により成功することが増え、自信がつくと感じました。私も就職をしたら、積極的に仕事に取り組みたいです。
また「自己分析することで自分を知ることが大切」という言葉が印象に残っています。自己分析をし、自分を知ることは職業を決める上で大切なことだと感じました。私はなりたい職業がはっきり決まっていないので、自分に足りないものや強みをもっと知っていきたいです。
若井さんは、助け合いながら声を掛け合って仕事をしているとお話していました。助け合うことで社員の気持ちも1つとなり、仕事が効率よく進み、協調性が生まれるため、必要なことだと改めて感じました。
社会人の方から仕事についてお話を身近に聞く機会が少なかったので、今回参加をし、就職について考える貴重な時間になりました。自己分析をし、自分に向いている仕事を探していきたいと強く感じました。

仙台青葉学院短期大学 S.Eさん

千葉さんは大手企業から中小企業へ転職された方でしたので、千葉さんの考える2つの企業の相違点を伺うことができました。大手企業ではマニュアル通りにこなす仕事が多く、自分で仕事を生み出すことが少ないそうです。その反面、自分の個性を生かし、価値を確かめていきたいのであれば、中小企業があっているということを初めて聞いて、個性を生かしていける中小企業に魅力を感じました。
企業を選ぶうえで、今後の就職活動の参考になりました。
他にも、転職するときは他責の理由ではなく、今の企業では自身がステップアップすることが望めないという理由など、自分がどうありたいか、という視点が重要であることを伺いました。 正直、自分自身いつか転職するかもしれないし、転職に対して不安が大きくありました。しかし、千葉さんは転職を機に環境が変わったことで大きく成長することができたそうです。転職がきっかけでこのように成長するチャンスや、良い転機になる可能性があるので、将来転職する機会があれば、これからどう成長できるかをじっくり考えていこうと思います。

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この記事を書いた人

高橋 直道
高橋 直道
古いものが好きで、新しいものが苦手なアナログ大学生。落ち着く場所はお城やお寺。いぐするでは、老舗や伝統工芸に行ってみたいともくろんでる。