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イケ社

【雑貨】仙台のアートを発信!作家と世界をつなぐ橋「メリーメリークリスマスランド」

舘岡明里 舘岡明里
3,925 views 2015.06.26
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舘岡明里 舘岡明里 東北大学3年
仙台に暮らし始めて三年目。帰省の際には毎回、お土産選びに時間がかかります。県外出身の方には「あるある」ですよね?牛タン、ずんだ、萩の月…うーん食べ物ばっかりだ!(笑)
悩む私の下に、「仙台ならではのアート作品」を提供する会社があるとの情報が。さっそく行ってみました!

メリーメリークリスマスランドってこんな会社

メリーメリークリスマスランドは、青葉区春日町にある雑貨ショップ。仙台の芸術・文化の発信地「せんだいメディアテーク」もある、アートなエリアです。初めはクリスマス限定のイベントをしていたそうですが、2004年から常設店舗での営業を始め、春日町に移転してから今年の6月6日に10周年を迎えました。

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紺と白のコントラストが印象的な外観。扉を開けると、「dia(ディア)」と「merilab(メリラボ)」という二つの空間が広がります。

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「dia(ディア)」は雑貨の販売スペース。契約作家150名が手がけたアート作品が並びます。クリエイターの多くは仙台の方だそう。作家作品が主力ですが、オリジナル商品も作っています。

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「merilab(メリラボ)」はレンタル展示スペース。クリエイターはこの場所で、自由に自分の作品を展示販売することが出来ます。中にはフリーマーケットやライブに使う方もいると聞いてびっくり。店舗での営業の他に月8日ほど、仙台駅前のエスパルで、雑貨とお菓子の販売とワークショップのイベントも開催しています。

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何やらただの雑貨屋とはひと味違う雰囲気の「メリーメリークリスマスランド」。
「仙台のクリエイター、さらには仙台の街を世界へと発信する会社でありたい」と語る、代表社員の泉友子さん(55)にお話をお聞きしました。

仙台の企業魅力

クリエイターの可能性を伸ばす!

店内にはアクセサリーやポストカード、Tシャツにライトなど、数えきれないほどの雑貨が置いてありますが、どれも個性的で「カワイイ!」。クリエイターが売り込む作品をスタッフ数名で品評し、選ばれたものを販売しています。有望な作家を探して展覧会を回ることもあるそう。
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一般的にクリエイターが成功するためには、「クライアントから求められる物=売れる物」を作れなければいけません。でもメリーメリークリスマスランドの審査基準は「売れるか」よりも「魅力的か」だと強調する泉さん。「他人の評価に囚われず、魅力的な作品を作る方がたくさんいます。独自の感性を持つ作家さんの将来性を買いたい!」
例えお店の世界観に合わない作風でも、心をひきつける才能を感じたら、店頭に並べるそうです。
「魅力的な感性さえあれば、技術は仕事の数をこなせばついてくる。作家さんにはどんどん新しい分野に挑戦し、達成感を感じて欲しい。」これまで様々なイベントや新商品の企画にクリエイターたちを誘い、仕事の幅を広げる手助けをしてきました。時には業界の知り合いを通じて広告などの仕事を紹介することも。「この店は『架け橋』。クリエイターとお客さんをつなぐのは勿論だけれど、それだけではなく業界のプロたちにもつなげたいんです」。メリーメリークリスマスランドを通じて、仙台の若手クリエイターたちが夢を掴んでいます。

仙台のクリエイターと紡ぐ新しいお土産のかたち

杜の都のメインストリート、定禅寺通りに近いこともあり、土日に来店するのは観光客が大変多いそう。観光地のお土産といえば、食べ物や伝統工芸などの定番品、または「ご当地○○」と言った有名キャラクターの人気を借りたものが一般的ですが、さらに新しいものが作れるのではと感じていた泉さん。「地元のクリエイターたちとならもっと面白いものを作れるのでは?とずっと思ってきた」と言います。しかし、仙台のクリエイターは東京と比べて知名度が低く、「地方」のレッテルを張られ、あまり注目されてきませんでした。実際は、競合者の多い東京と違い、比較的仕事の場数が多い仙台の作家は、作品の質が高い方ばかり。「彼らの凄さをもっと多くの人に知ってほしい!」との思いから、メリーメリークリスマスランドでは仙台の作家とタッグを組んだお土産用の商品を多数取り扱っています。

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こけしや政宗公など仙台の名物がポップな雑貨に大変身。子どもから大人まで「かわいい」と言って手に取ります。仙台七夕を模したライトは海外の方にも好まれるそう。「仙台を愛する作家が作るから、万人に好まれる可愛いお土産にできるのです。各地の人の目に触れることで、『仙台の作家はこんなに優秀なのか!』と言ってもらうこともできました」。これからもアートの力で仙台・宮城の観光を応援するとともに、仙台のクリエイターの情報発信にも貢献していきます。

仙台のクリエイターの魅力を世界へ

メリーメリークリスマスランドの主役は「クリエイター」。「dia」、「merilab」ともに壁が真っ白なのは、作品を引き立たせる意味があるそう。「merilab」での展示に細かい規定を設けないのも、クリエイターが最大限に作品の魅力を伝えられるようにしたいから。「dia」では、週替わりで一人の作家に焦点を当てるミニ個展として「dia this week」を開催しています。

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「私たちは仙台発のレーベル。クリエイターの魅力発信が第一です。これからもっと広く発信していきたい。」と泉さんは力を込めます。震災後からは海外の展示会への参加も始め、「言葉が通じなくても『かわいい』という思いは一緒なのだ」と実感したそう。国内に囚われず、今後も発信の幅を広げていこうと意気込んでいます。こけしや政宗公モチーフの雑貨を世界中の人が手にする日が楽しみです!
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実は私、高校に入る前まで夢は芸術家だったのです。でも、漠然と、芸術を仕事にするには東京に行かなくてはいけないと思っていて、東北が大好きな私はいつの間にか夢を諦め、別の道を目指し始めました。今回「メリーメリークリスマスランド」を取材して、クリエイターが夢を叶えるのに場所など関係ないことを知りました。むしろお土産のデザインなど、地方で暮らすからこそ出来ることがたくさんあります。私も、場所の制約を理由に挑戦を諦めるのではなく、どこにいても自分の魅力を最大限引き出せるように、進路に向かって走り出します。

舘岡明里舘岡明里東北大学3年
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合同会社メリーメリークリスマスランド
http://www.merimeri.jp/
住所宮城県仙台市青葉区春日町6-15 GIPビル1F
電話番号022-264-3010

この記事を書いた人

舘岡明里
舘岡明里
東北大学3年
秋田生まれ秋田育ち。引っ込み思案に見せかけて、思ったことはズバズバ言っちゃうタイプです。
絵を描くのが得意で、アニメ鑑賞が趣味な超インドア派。だけど見知らぬ土地を歩くのも好き(毎回迷子)。