社員一人ひとりがやりがいを持ち、夢に挑戦できる「パラマウント」
株式会社パラマウントって、こんな会社!
パラマウントは1985年創業、今年で30周年を迎えました。 不動産業を軸にアミューズメント業、飲食業と幅広い事業を手掛けています。
社長の粕川利史さん(34歳)は2代目で、従業員数は86名です。不動産業は会長を務めるお父さんが管轄し物件の賃貸、賃借をしています。
アミューズメント業、飲食業は粕川さんが担当しています。直営店舗には、自家製天然酵母のパン屋「Au Fourni Du Bois(オフルニルデュボワ)」、蕎麦処「初代 伝五郎」、カラオケ店「自遊時間」、インターネットカフェ「自遊時間」などがあります。
「出会い」から幅広い事業を展開
「本当にいろんなことをやっている会社だからさ。まずは、それを見てくださいよ」。
粕川さんに言われ、やってきたのは仙台市青葉区一番町にある仙台三越の地下1階。ここには自家製天然酵母パンを販売するオフルニルデュボワがあります。
本店は仙台市太白区鈎取本町にあり、2号店は2013年10月に仙台三越の地下1階にオープンしました。
店頭には本格的なハード系のパンが並んでいます。ハード系とは、バリバリとした硬い食感のバケットのような種類のパンのこと。一口目は堅い!と感じますが、しばらく噛んでいるとパンの持つ甘みや小麦の香りがしてきます。甘すぎなく、少し大人向けの味なのでジャムや野菜、ハムなどと非常に相性が良いそうです。
▲(本店の様子)
オフルニルデュボワ本店に隣接しているのが蕎麦処「初代 伝五郎」。築100年の2階建て民家を改築した店舗です。
一歩店内に入ると吹き抜けの天井と、広々とした畳の間で落ち着いた雰囲気です。テーブル席や個室も完備していて、年配の方や家族連れなどでにぎわっていました。
メニューには山形県産の蕎麦粉を使用しています。人気なのは冷たい肉蕎麦で、コシがしっかりしているのにのどごしが気持ちいいくらいなめらか。鶏ガラベースのスープが麺に合っていて、いくら食べても飽きない味でした。
続いて、「カラオケ自遊時間銀杏町店」。
部屋の内装が一風変わっていて、以前営業していた店の内装の掘りこたつを再利用し、座椅子ではなくマットを一面に敷いた部屋になっています。「マットから全て社員とみんなで考えて、京都の家具職人に頼んでつくったんですよ。みんなのアイデアとこだわりを詰め込んでいます」と言います。マットを一面に敷いたのは、どこにでも座れるようにし、一度に多くのお客さんにご利用していただけるようにするため。ニーズを考え、座椅子の部屋もあります。
そして、「インターネットカフェ自遊時間仙台店」です。オープンして8年、長く愛されているお店の一つです。漫画5万冊、パソコン60台に、カラオケ・ビリーヤード・卓球・ダーツ・麻雀の設備と、種類豊富な料理が魅力です。
このようにパラマウントは幅広い経営をしています。それぞれの事業を始めるきっかけになっているのは、粕川さんの人柄と人脈が生み出す「人との出会い」です。たくさんの仕事仲間とのつながりがあって、良いビジネスにつながりそうな情報があるたびに粕川さんに声を掛けてくれたことなどが現在のパラマウントにつながっています。
さらに社員のアイデアも会社の原動力です。粕川さんが引っ張るだけでなく、社員と粕川さんが一緒になって店舗経営をしています。「まだまだ会社の知名度が低い。もっと頑張っていかなければ」と粕川さんは語ります。「お客さまにとって魅力的な場所とは何か?」「お客さまに幸せを感じていただくには」を追求している会社なのです。
共通点は「再利用」と「空間の提案」
多岐にわたるパラマウントの事業の根本には、2つの共通点があります。
1つ目は「再利用」。初代伝五郎やカラオケ自遊時間では以前の店舗の内装にほとんど手を加えず、お店として利用しています。初代伝五郎では、築100年の古民家の床と畳を張り替えただけで、母屋はそのままなのだそうです。オフルニルデュボワ本店はなんと築150年の馬小屋を改装しているそうです!
「せっかくあるのにもったいない。それに、以前住んでいた家主さんの思いを受け継ぎ大事に使わせていただいています」と粕川さんは言います。数字だけ見ると、かなり古そうですが、しっかりメンテナンスしているのでお店の内部は非常に清潔できれいでした。
2つ目は「空間の提案」です。例えば、伝五郎だったら蕎麦を食べるだけでなく、祝いの席で利用したり、大切な人と過ごす時間の一部として使ってもらったりすることが理想なんだそうです。そのために、蕎麦懐石料理を提供していたり、季節ごとにイベントを開催したりして足を運んでもらえるように工夫しています。
また、自遊時間はカラオケ店としてだけではなくファミリーレストランのように気軽に家族連れで来てもらったり、居酒屋のようにお酒も飲めたり、映画館のようにゆっくり過ごしたりと、いろんな使い方をしてほしいと考えています。部屋に置いてある機械でテレビを見られるよう設定したり、料理のメニューにファミリー向けのものを加えたりと工夫しているそうです。
社員の自主性を促す社内環境
社内環境がとても充実していて、いろいろなことに挑戦できるパラマウント。具体例をあげると、パン部門では使用している小麦の原産地である北海道まで視察をしに行ったり、
各部門の有志で仙台七夕祭り前夜祭に屋台を出店して、会社の立ち上げを模擬体験したり、
各店舗で提供する料理メニューを作ったり、予算組みを社員が行っていたり、社員同士でミーティングをする機会を作ったりと社員の能力を伸ばす取り組みがたくさんあります。
「自分がやりたいと思っていることができる会社って面白いでしょう?」
粕川さんは、キラキラした笑顔でそう言います。
「私自身面白いことを社員と一緒に進めていくのが好きなのです。そのために、アイデアを形にできるよう環境作りをしたり、アイデアがたくさん生み出せるような機会を作ったりするのが私の仕事だと思っています」と話してくれました。
同時に、「面白いことをするためにはエネルギーが必要で、そのエネルギーは会社をより良くしていこうとする努力でもあるのです。だから、ただ面白いことが好きだけではなく努力できる人を求めています」とも話していました。
お客さんを笑顔に!!
パラマウントの直営店では、お客さんに「笑顔に」「幸せに」なってもらえるようイベントを開催しています。伝五郎では季節ごとにイベントを開催していたり、地域のミュージシャンを呼んで音楽と共に美味しい料理の提供をしたり、有名シェフとコラボしたり。カラオケ自遊時間では、地域の住人が参加したカラオケ大会を開催しています。
現在は「パラマウントスタンダード」という会社の基本方針となるものを社員みんなで考えています。社員一人ひとりがこの会社はどんなことをしている会社なのか、どんなサービスを提供しているかを把握し、サービスの向上を目的とした指針として作られています。
「例えば、店員が1人のお客さまに1つサービスを提供し、別なお客さまには提供できなかったというとき、適切なサービスができているとは言えないでしょう?誰にでも同じ質のサービスを提供するための基盤を作る必要があります」と言います。
「ここにお店があってよかったねって言われることが私の夢なんです」と粕川さん。パラマウントに足を運んだお客さんを笑顔にして、地域に長く愛される店舗になることを目指しています。
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