「しごと」とは何だろう?【じもとのしごとはじぶんごと】イベントレポート
社会に「しごと」はあふれるほどあるにもかかわらず、答えはなかなか見つからないもの。特に就活を目前に控えた学生の中には、仕事のイメージがつかず、不安になっている人も多いのではないでしょうか?
「じもとのしごとはじぶんごと」は、私たち悩める学生に、ただ就活をしているだけでは知ることのできない「しごと」の面白さを教えてくれるイベントです。
じもとのしごとはじぶんごと
「じもとのしごとはじぶんごと」は、7月20日に仙台市の主催で開催されました。会場に集まったのは、東北各地の大学生。皆、就活や地元企業へ強い関心を持っています。
まずは、ワカツク代表理事の渡辺一馬さん(以下、一馬さん)によるセミナーからスタート。最新の就活トレンドを学びました。
2020年卒の有効求人倍率は1.83と、去年の1.88よりも微減の模様。さらに、採用の仕方は多様化しているようです。
最近の学生が求める企業とは、ずばり「楽しく働ける安定した企業」
新しいしごとづくりに挑戦
続いて、ワークショップ。地元企業の方々を交え、新たなしごとのアイデアを考えます。ポイントは、複数の地元企業の強みを掛け合わせること!
各々のアイデアを書いたアイデア・スケッチを基に、グループのアイデアを作ります。面白いことに、たとえ同じ2つの企業を組み合わせても、全く違うアイデアがたくさん生み出されていきます。皆の意見を反映させて、グループのアイデアがどんどん進化していく様に胸が躍りました。
▲私のグループのアイデア・スケッチ
いよいよ、全体発表。どのグループも魅力的なアイデアを提案してくれました。
▲ショッピングセンターとフラワーショップの強みを活かしたラッピングを提案。日々の生活に花を添える素敵なアイデアです。
▲地元企業の方々からコメントをいただきました。
やり終えた皆の表情は達成感に満ち溢れています。こうして、「じぶんのしごとはじぶんごと」は盛況のうちに幕を閉じました。
「じもとのしごとはじぶんごと」を終えて
企業の方々や他の学生とつながれば、できることはたくさんある。
「じもとのしごとはじぶんごと」に参加して、これまで自分は「しごと」を他人事のように考えてきたのだと気づきました。社会人として働いたことのない学生にとって、「しごと」とは未知のものです。だからこそ、心のどこかで、「しごとなんて、自分にはまだ早い。知りようがない」と決めつけていたのかもしれません。
「しごと」をする当事者の視点に立ってみて初めて知ったのは、まったく関係のない企業同士でも、掛け合わせればできることは無限にあること、そしてその面白さ。
「しごと」を知るには、「しごと」を他人事と思って、何もしていても始まりません。「しごと」を自分のことと捉え、様々な人と繋がるために行動することが大切なのだと思いました。
文章:中里 早希(東北大学3年)
写真:中里 早希、渡辺 一馬(ワカツク)