記者インターン

多くの人々に花と緑を  株式会社多賀城フラワー 社長 鈴木 貴資さん(38)

川口 御生 川口 御生
553 views 2015.08.28

花という贈り物。それは物とは一味違う魅力をもつ。

「花は最初は有形だけれどいずれは枯れて無形になってしまう。最初は物として贈られるが、最終的にはなくなって思い出として心に残る、形の変化が面白さであり魅力なんです」。そう笑顔で語る。
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地域の人々の支えあっての商売。感謝を忘れずお客様とのつながりを大切にしたいとの思いから、アフターフォローに力を入れる。他社とは違うひと手間の一つは、商品をお届けした直後に送る、依頼者への報告メールだ。お届けした商品の写真データやお花の種類、届けた時間帯を知らせる。

 現在の花屋は、50年前に祖父が始めた。家業を継ぐと決めたきっかけは、大学4年生の時の祖父の死だ。「花屋を継いでほしい」この一言に突き動かされた。28歳の若さで社長になり、社員と共に成長しながらここまできた。

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夢は世の中を花と緑で埋め尽くすこと。もっと花を身近に取り入れてもらいたい。花屋業界全体の市場が縮小する中、花とお酒をセットにした商品の企画という新たな取り組みも行う。
「提供したいのは花のある空間。食卓に花があるだけでテーブルは華やかになって、気持ちも明るくなるんです」。
今後も花の振興に向けた挑戦は続く。

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▲ お酒とアレンジメントのギフトセット

文章:川口御生 山形大学3年 (2015.8.28)
写真提供:株式会社 多賀城フラワー
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