身近な大人に聞いてみた はたらくってどういうこと?
ワタシゴト

人とつながり合うこと。それが自分の学びにつながる。

能登谷唯華 能登谷唯華
411 views 2015.03.02

ベビーマッサージ・キッズマッサージサロン LOVE&HUG BABY~らぶ*はぐ~ 浅野めぐみさん

子育てが「孤育て」にならないように

マッサージを通して子どもを理解する。それを広めるために浅野さんが始めたのが、ベビー&キッズマッサージサロンでした。夜泣きなどで悩む母親たちに、マッサージを通して触れ合うことで、子どもの心を理解してもらう。それだけでなく、サロンを通して母親同士のコミュニティを作るという狙いもあります。

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「ひとりで悩んでいては生産性がない」
自身も子育て中、悩みを打ち明ける人がなかなかおらず、苦しんだそうです。そんな経験から、マッサージを教える場所としてだけではなく、子育て真っ最中のお母さんたちが悩んでいることを相談できる場所にしたい。「サロンに来ているお母さんたちが連絡先を交換して、仲良くなっているのを見るのがうれしいですね」と言います。

触れ合うことの大切さを知る

浅野さんが人と触れ合うことの大切さを強く実感したのは、宮城県立船岡支援学校で寄宿舎指導員として勤務していたころ。不安を感じている子どもも、触れてあげることで安心して落ち着きを取り戻してくれる。触れ合うことは人を安心させる効果を持つと知りました。

個人的に学んでいたベビーマッサージを、第二の人生としていつか仕事にしたいと自然と思うようになります。しかし、2011年3月、突如として起こった東日本大震災で、明日が必ずあるわけではないことを実感します。「後悔のないようにしたい」と、ベビー&キッズマッサージのサロンを始めることへとつながっていきました。

より多くの人へ知ってもらいたい

ベビーマッサージとは、主に親から赤ちゃんへ行い、親子間での愛情、愛着関係を育むものです。

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キッズマッサージは1~3歳ごろの親子のかかわりです。
ベビーマッサージをベースに、さらに深く、 子どもの心の育ちに働きかけていける取り組みです。ベビーマッサージ同様、愛情や愛着を育みますが、「親から子へ」だけでなく、「子どもから親へ」マッサージをしてあげる場面もあります。
1歳から3歳まではその子の中に自己肯定感や自信、他者への信頼感を育てて上げることにもつながります。

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3歳以上では「キッズセルフマッサージ」を通し、自分の体を大切にする心を育てます。また、お友達同士でのマッサージもできるようになります。相手の体、命に触れることで、他人の命も大切にする心が育まれ、思いやりの心とともに、社会性、コミュニケーション能力を育てることにもつながります。

サロン主催の教室のほか、小学校などに出前講座も行っています。
「1人でも多くの子どもにキッズマッサージを通して『他人の命、他人の心に触れること』を伝えていきたい。いや、伝えていかなければならない、という使命感を勝手に感じています!」と浅野さん。
子どもたちの未来のために、今後も活動の幅を広げていきます。

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みんながママやパパになったときのために

学生の皆さんも将来、結婚して、子育てをするときが訪れると思います。
育児に関する情報誌や最新のネット情報、海外のオシャレな育児グッズなどに振り回されたり、とらわれすぎたりせず、地域に住む年配の人たちや身近な子育て経験者の知恵を上手に取り入れながら子育てしていってほしいなと思います。子育ては100人いれば100通りです。もっと周りに頼ったり甘えたりしながら、「○○でなければならない!○○が正しい!」ではなく、寛容な気持ちで、いろいろ試しながら子育てを楽しんでほしいですね。

浅野さんの仕事は、お母さんたちに単なるマッサージの技術を教えるだけではなく、マッサージによる触れ合いを通して社会に根付く問題の解決の手助けになっています。直接の関係はなくとも、働くことは社会のあらゆる点に影響を与えるのだと気づきました。どんな仕事にも社会に貢献することができるのだと思います。
能登谷唯華能登谷唯華東北大学2年(執筆当時)
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