ワタシゴト
若手起業家を育て、被災地に活気を。地域社会と共に自分自身も成長する。
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2014.10.24
佐々木秀之さん(39歳) 特定非営利活動法人せんだい・みやぎNPOセンター
地域や社会に貢献できる仕事を
「どうせ働くなら地域に貢献できる仕事がしたい」。就職活動を通して、そう意識するようになった佐々木さん。大学卒業後、商社に入社したのを皮切りに、議員秘書を経験したり、大学院で学び直すなどさまざまな分野で経験を積みました。
大きな転機となったのは2011年の東日本大震災。復興の活動にたくさんのNPO団体が携わっているのを何度も目にしたことです。「自分も地域や社会に貢献したい」という思いは強くなり、震災発生の翌年に特定非営利活動法人せんだい・みやぎNPOセンターで働き始め、復興に取り組むようになったそうです。
地域と自分自身の成長を目指して
佐々木さんが主に取り組んでいるのが、「フラスコ・イノベーション・スクール」という若手起業家を育成するプロジェクトです。起業家を育て被災地に派遣することで、地域が活気付くことを期待しています。さらに「自分自身も成長したい」と向上心は尽きません。
自分たちの価値観を大事に生きる
現在は大学での講義なども行っており、教育に重きを置いた活動を視野に入れていると言います。だからといって被災地の若者には必ずしも地域に残ってほしいというわけではなく、「その時代にあった生き方をしてほしい」と佐々木さん。この言葉の裏には「自分の価値観を大切にして夢を可能な限り追いかけてほしい」という思いがあります。
地域と共に成長しながら活動する姿は、自分が最も輝くことのできる生き方を実践することの意味を若者に教えてくれます。
この社会であるがままの生き方ができることが当たり前になってほしいと思っています。確かに被災地の若者に吹く逆風は並大抵のものではないでしょう。それでも自分たちがどうすれば社会に対しての輝きとなれるのか、もう一度考えて欲しいです。
時代に合わせて生き方を考えるという意見はとても新鮮でした。時代は変わり続けるので、私たちの生き方も変化が必要なのかもしれないと感じました。
藤丸貴裕東北学院大学2年(執筆当時)