身近な大人に聞いてみた はたらくってどういうこと?
ワタシゴト

自分が頑張ることで、相手が輝いてくれたらうれしい。

佐藤杏菜 佐藤杏菜
606 views 2014.09.15

宍戸亜花梨さん(35歳)株式会社セレクティー

思いをすぐに形にしたい

地元仙台で学び、高校時代は海外に留学していました。進路に悩みながらも、大学卒業後、仙台市内の大学の教務課職員として仕事をしていました。
毎日たくさんの学生と接して、生の声を聞くうちに「頑張っているみんなの学生生活をもっとよいものにできないか。制度やサービスをもっとよくできないか」と考えるようになりました。しかし、何かアイデアが浮かんでも、提案が叶わないことや、スピーディに実現することが難しかったそうです。
「頑張っている人たちのサポートをしたい」。その思いは日に日に強くなり、5年目を迎えた年、職場を離れる決心をしました。

職探しをしていたある日。「一人ひとりを大切に」という企業理念が書かれた求人票が目に入ります。「個別教室のアップル」「家庭教師のアップル」を展開する株式会社セレクティー。「教育機関で働いていた経験が役立つかも。個性を生かせそうだし、自分の思いを形にできるのはここしかない!」。すぐに連絡すると、その日のうちに面接。そして、帰り道に電話が鳴り、採用の連絡を受けました。

思いが伝わる喜び

新しい職場では広報を担当。社内の取り組みや地域の方々からの声を反映したサービスについてプレスリリースを作って報道機関に伝えたり、宣伝業務として生徒募集のチラシなどを作成したり。すべてが初体験でしたが、1年、2年と続けていくうちに、できることがどんどん増えていきました。「社内の様子や、代表の思い・戦略をしっかり把握し、形にしていく。それらを見た方が、アップルを選び、アップルでよかったと思ってもらえたときは最高にやりがいを感じます」

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たくさんのニーズに応えたい

職場は8割が女性社員。「アップルの女性スタッフさんにはお話ししやすいわ」と学習塾に通う子どものお母さんたちにお褒めの言葉をいただき、友人に紹介してくれたこともあったそうです。「女性が多い職場ならでは。隠れたニーズを引き出し、仕事に繋がった瞬間でした」

今後は子どもだけではなく、資格取得を目指す大人や高齢者など、学習に課題のあるすべて人たちのニーズに合った学習の場を提供できるようになりたいと考えています。「常に新しいニーズに真摯に向き合い、応える存在でありたい」。宍戸さんの挑戦は続いています。

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「自分とは?」を知る

社会に出るうえで、自分は何が得意なのか、好きなことは何か、自分なりに把握しておくことが大切だと思います。自分自身を知り、理解することで大きな強みが生まれます。
「できない理由を探す」のではなく、「どうやったらできるのか」という視点で考えて行動すると楽しいですよ。そしてたくさんの人に会って、話してコミュニケーションを取り、様々なことに挑戦してください。みなさんお一人おひとりの「よりよくしたい何か」が見つかるといいですね。

「その人が一番輝けるカードを用意する」。宍戸さんの言葉です。頑張る人たちをサポートしたいという気持ちにあふれていました。やりがいを持って仕事に取り組んでいるからこそ生まれる言葉なのだと感じました。
佐藤杏菜佐藤杏菜東北福祉大学2年(執筆当時)
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