身近な大人に聞いてみた はたらくってどういうこと?
ワタシゴト

仕事や趣味でつながった「人の輪」を大切に、人生のセカンドステージへ!

鈴木博美 鈴木博美
967 views 2014.09.12

阿部孝一さん(59歳) 株式会社セント

山と写真に熱中した学生時代

「9月の末に40年ぶりに剣岳に挑戦する!」
そう言って山に思いを馳せる阿部さんが、初めて山に登ったのは中学2年の時。友だちに誘われて船形山に挑戦しました。初心者にはきついコースでしたが、頂上で見た美しい雲海に心を奪われたそうです。仙台第二高校では山岳部に入部し、登るたびにどんどん山に魅せられていきました。しかし、2年時に留年してしまい、「同級生が一気に倍になった」と笑います。浪人も経験し、東北学院大の2部(夜間)に進学しました。大学では写真部に入部。昼は親戚の写真館で働きながら写真の腕を磨くという一石二鳥。学生時代は山と写真に熱中して過ごしました。

自社製品で顧客の課題解決

阿部さんが勤務する株式会社セントは、オフィス用品を幅広く扱う会社です。
現在担当している「カスタマーリレーション」は、顧客企業と継続的に関係を築きながら、他社製品との性能比較や、自社製品を使うことでこんな問題が解決できることなどを提案する重要な仕事です。

これまで最もやりがいを感じた仕事は15年ほど前、あるリサイクル業者の新工場建設を手掛けたときでした。「きつい、汚い、危険の3Kと思われがちなリサイクル業のイメージを払拭したい」という先方の社長の思いを受け、斬新な新しいオフィスでの働き方を提案しました。その結果、明るくクリーンなオフィスに生まれ変わり、3Kのイメージ払拭に一役買えたと大きな達成感がありました。阿部さんのお客様を大切にする姿勢は、やがて「阿部さんじゃないとだめ」と強く支持されるようになったそうです。

若い世代に刺激を与える存在でありたい

24歳で入社してから35年。60歳を迎える今年12月、定年退職を迎えます。
「世の中の歴史は成功した人だけで紡がれているのではないから」と退職後は自分史の出版社を起業するのが夢。「自分同様、退職を契機に人生のセカンドステージに踏み込む人を対象に、自分史の出版を手掛けていきたい」と話します。特に著者の子どもたちや孫たちに読んでほしいと思っています。「親の感じていたこと、親を1人の人間として新しく知ってほしいですね」。阿部さん自身、「子どもたちや若い世代に常に刺激を与える存在でありたい」と願っています。

阿部さんは「7つのしあわせ計画」と名づけた人生の計画書をいつも持ち歩いています。
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得意の写真や自筆原稿で作ったコラージュは、セカンドステージの夢を実現するための“設計図”。仕事や趣味から生まれた交流の輪を生かした新しい挑戦にワクワクしているそうです。

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人とのコミュニケーションが大事と言われますが、2つのポイントがあると思います。1つは「幅広く、たくさんの人と関わる」。もう1つは「新しい事柄に首をつっこむ」。同じ人、同じ環境ばかりと関わっていては成長できません。人と仲良くなるコツはどんな小さなことでも共通点見つけること。人に対して興味を持つことを習慣にしていれば必然的に良い人と出会えるはずです。多くの人との出会いは、良い仕事をする上で欠かせないものですから。

阿部さんは定年後の夢の明確なビジョンを持っていて、とても活力にあふれた方でした。阿部さんの「友人3000人計画」の夢もいつか叶うだろうと納得してしまいました。慣れた人、慣れた環境に身を置くことは楽で心地よいですが、成長の機会を自ら逃していることにもなると気付かされました。
鈴木博美鈴木博美東北学院大学2年(執筆当時)
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この記事を書いた人

鈴木博美
鈴木博美
東北学院大学2年(執筆当時)