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老舗染物店発!「いぎなりがんばっぺ」 エールを染め抜いた前掛けが人と人とを繋ぐ

ショージ ショージ
613 views 2014.04.09
永勘染工場1

被災した人のために何かできないか

「仙台、宮城、東北の一日でも早い復興を願って」
創業125年の老舗「永勘染工場」(仙台市若林区南染師町)が制作するチャリティー前掛けには、
そういったメッセージが込められている。

紺や深緑の生地に、「東北復興」「いぎなりがんばっぺ宮城」「宮城復活」が
白文字で染め抜かれた50㎝四方の前掛けだ。

復興チャリティー前掛けを着ける永野仁社長(左)と、仁輝専務=仙台市若林区南染師町の永勘染工場
復興チャリティー前掛けを着ける永野仁社長(左)と、仁輝専務=仙台市若林区南染師町の永勘染工場

2011年3月11日に発生した東日本大震災。専務取締役の永野仁輝さん(36)は宮城の沿岸や福島の悲惨な光景を目の当たりにした。

「被災した人のため、何かしたい。我々にできることはないだろうか」

仁輝専務は考えた。電気が止まり、物流もストップして材料の調達も出来ない状況だった。
手持ちの材料で何か作れないか─。

そこで生まれたのが「チャリティー前掛け」だった。

「被災者を支援することが、生き残った私たちの使命」
四代目社長の永野仁さん(64)はそう熱く語る。

思いもよらない結果が

チャリティー前掛けは今年の3月末に完成し、
収益の一部が宮城の各被災地域に寄付されることになった。
最初は仙台市の繁華街を中心に販売した。
飲食店の人がこの前掛けを着けて仙台を元気付けるためだった。

ところが、予想とは違う、うれしい反響があった。

「いい前掛けしているね」

ボランティアが前掛けを着けて、炊き出しなどの復旧活動にあたっていると、
染め抜かれたメッセージが被災者の目を引き付けた。

前掛けが被災者とボランティアをつなぐコミュニケーションツールとなった。

「私たちが最初想定したことでなく、違う良い結果を招いてくれた。
まるで前掛けが一人歩きしているみたいだ」と仁輝専務は言う。

「復旧・復興活動にはいつか終わりがくるかもしれないが、まだまだ終わりではない。
この活動を続けて、震災でつながった関係を強くしていきたい」と仁輝専務。
創業以来、「人の役に立つ」を理念に掲げてきた同社。
震災後、永勘染工場の思いは、「前掛け」という小さな形で具現化された。

利益だけを求めず、人の役に立とうとする思いがうれしい結果を生む。
前掛けが人と人をつなぎ、染文字のエールは未来へと続く。

取材を終えて

長年にわたり地元を支えている老舗企業の永勘染工場へ取材に伺うということで、「半端な気持ちでは取材に行けない」という思いで押しつぶされそうでした。実際にお話を聞くと、やはり永勘さんの地元に対する熱い思いや、老舗企業としての誇り、責任、復興への思いを肌で感じることができました。仙台には、熱い思いを持ったカッコイイ人たちがたくさんいる。こういう人たちが仙台を支えているなら、もっともっと仙台は良くなっていくに違いないと確信した日でした。

仙台じょぶすとりーむ「永勘染工場」取材動画

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この記事を書いた人

ショージ
ショージ
東北学院大学3年
いぐする仙台編集室インターン生の東海林(とうかいりん)です。最近は、製作工程を想像しながら動画を視ることに凝っています。見た目と裏腹に柔道歴14年です。にんにくが好きです。